鰯の独白

鰯は、鮪よりも栄養価が高いのです、たぶん。

SNS鰯の記録9(2023/10/01〜10/10)

【はじめに】

このシリーズも数を重ねてきたが、今ひとたび基本的なことを再確認しておこう。

  • 黒字(地の色)=Twitter(X)
  • 青字=引用文(記事・返信等)
  • 緑字=Mastodonマストドン
  • 紫字=脚注、説明
  • 赤字=日付、見出し

テキストは日にち通りに移植しているけれども、たまに日をまたいで連続ツイート(トゥート)している場合がある。思考が連続している場合、初出時に全部をつなげている。つまり、後日書いたものを前日にまとめている。そのほうが読みやすいと思うから。

 

2023/10/01

週末買い出しに行くたび食料品や日用品など物価の高騰が尋常ではないと痛感する。もはや節約ではどうにもならないレベルだ。消費税減税しかない、と切実に思うが、<消費税減税分が本当に物価低下に寄与するかも分からない>と平然といえる人もいる。うらやましい。私たち庶民とは金銭感覚が違うようだ。

・企業にはインフレ下でわざわざコストをかけて減税分価格を下げる動機がない・それに政府は消費税減税で生じた税収の穴を他の増税か歳出カットで補うはず・その増税分が価格上昇に転嫁される可能性もある>というのが財政規律派の言い分だが、彼らは物価高よりも通貨安や金利上昇の方が不安なようだ。

やみくもに国債発行しろと申しているわけではない。消費税の減税と予算配分の是正はいわば車の両輪だ。どちらも重要な課題だから並行して進めていけばいい。減税が財政規律を危うくするという固定観念が、この国の経済停滞を助長している。

アベノミクスの恩恵を受けるだけ受けておいて利潤を国民に還元しなかった「企業」には期待していないし、時限的な消費税減税は<目先の得>でしかないのかもしれない。それでも私は「今は減税する時」だと思っている。

(kumakumaさんへの返信)

企業はインフレ下でわざわざコストをかけて減税分価格を下げる動機がない、それに政府は消費減税で生じた税収の穴を他の増税か歳出カットで補うはず、その増税分が価格上昇に転嫁される可能性もある。だから減税は効果ナシ。というのが財政規律派の言い分です。通貨安や金利上昇の方が心配らしいっす。

 

ラスベガスの球体アリーナ「スフィア」でU2柿落とし町山智浩氏が紹介していた。全面モニターの映像は観たら圧倒されること必至。ミケランジェロ最後の審判みたいな構図で、エンターテイメントの典型が示される。文明批判をラスベガスでするところがいかにもU2だが、好きかといわれたら、うーん。

 

(walnutさんへの返信)

奇遇だな。昨日は雑事を片づけながらバーブラ・ストライサンドをはしごしてましたよ、私。

懸案事項が山ほど(笑)なので、私はやるわ! 的な歌声でハッパをかけたのです。

【今週の新譜】
ウィルコの新作『カズン』。昨年発表の『クルエル・カントリー』よりも耳にやさしい。1時間ほど車中でずっと流していたが、ハッとする瞬間がいくつもあった。ドライなリズムとオブスキュアな音響が絶妙にブレンドしているし、何よりも曲の出来がよい。あっさりしたコード進行と基本的なリズムなのに、弛みなく成立してしまうのがこのバンドの不思議なところ。秋の(孤独な)ドライブのおともにどうぞ。後半とくに染みるぞ。

open.spotify.com

ヤマト運輸のパートドライバー不当解雇に抗議する署名を呼びかけたアカウントにメンション)

私もヤマトでアルバイトした経験ありますから、他人事とは思えません。署名しました。

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帰路、道中いつも気になっていた急な坂を登ってみた。神社めぐりに興味はないが、いちおう記しておくと玉東町の熊野座神社です。寂れた境内には稲佐廃寺跡もあった。ここは田原坂にも近く、西南戦争薩軍が陣を構えたそうだ。階段が狭く苔むしていたので、上りよりも下りるときのほうが難渋した。では帰る。

坂道のある風景が好きだ。とくにこの坂道は傾斜といいカーブの按配といい、最高だ。谷間の住宅地が視界にすっぽり収まるのも、いい。狭いし、少し遠回りなんだけど、北部方面からの帰りには、なるべくここを通っている。

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SNS鰯の記録7(2023/09/09〜09/19)鰯の独白
はてなブログに投稿しました。
最近ツイッターマストドンの滞在時間を比較すると6:4くらいかな。ためしに同じ内容を同時に発信してみると、マストドンのほうが明らかに反応がよい。しっかり読んでもらっていると感じる。

kp4323w3255b5t267.hatenablog.com

ツイッターではコンパクトに情報を詰めこまなければならないし、刺激的なことばで読み手を惹起しなければならない。引っかかりがなければ、スルーされてしまうのだ。いきおい使える文言の帯域も狭くなる。それに比べて、マストドンは緩やかだ。ことばの「あそび」が許容されている気がする(誰にだ?)。
今やツイッターで趣味や日常風景をつぶやいても、ほとんど見向きもされない(それはすぐさま数値化される)。だから政治以外のことはマストドンに書くようになった。ブログにまとめてみると、その傾向が手に取るようにわかるのです。

 

2023/10/02

たぶん昨今のツイッターで、心情吐露的な投稿はほとんど求められていない。私は好きだけども。求められているのはたぶん「経験談」だ。

【今週の新譜】
ちょっと待て? クレオ・ソルは先月15日に『Heaven』をリリースしたばかりだろ? それで9月29日にはアルバム『Gold』を出すって驚異的ハイペースじゃないか。内容も前と遜色ない(むしろ好きかも)。たぶん二枚分一気に作ったのだろう。旺盛な創作意欲に脱帽。

spotify.link

柔らかな秋の陽ざし、先週までの陽気がまるで嘘のような。空がどこまでも遠い。

 

2023/10/03

www.oricon.co.jp

記者会見における井ノ原快彦の立ち振る舞いに拍手喝采する取材陣、それを好意的に紹介するマスコミに暗澹たる思いを抱いた。そこから現れるのは、今後も変わらない・変えるつもりはないという頑ななメッセージだ。芸能界と大メディアはこれからももたれ合いの関係を維持しますと宣言したようなものだ。

その歪さは内側にいては決して見えない。ゆるふわに完成した「業界のしきたり」がいかに常軌を逸しているかを、外側から指摘し続けるしかないのだ。

「村」。そうだまさに「村」そのものだ。望月氏や尾形氏は、ムラの掟を破ったものとして、記者クラブ村から・芸能村から、柔らかに排除されたのだ。目障りな人だね、困るんだよ、黙らせられないかという、暗黙の合意が露呈した昨日の会見だった。なんと陰湿で排外的な「村」だろう。日本社会の、縮図。

あとつけ加えると、自分を埒外に置くのではなく、自分にも井ノ原快彦的な・記者クラブ的な要素がないか、日常の些細な側面で、偏見や排除の論理を無意識に発動しているんじゃないと、省みる必要はあるんじゃないかと思った。

(ぬまちゃんさんへの返信)

はい。

違和感ありつつも、仲間と一緒になって「あの人ちょっと困りますよねー」と頷いてみたり、その場を丸く収めようと「まあここはひとつ冷静に」とええカッコをしてみたり、身に覚えがないとはいえません。それが今いるグループや組織を無意識に防衛していないか、自己検証する必要がありますね。

 

ドストエフスキーは「マジ登場人物の話長い」とこがおもしろいんだよね。(森哲平さんのトゥート)

情景描写は意外と淡白なんだよねドストエフスキーは。トルストイバルザックあたりと比べても。調度品の説明とか土地の由来とかはわりと少なめ。

もちろん人物造形はやたらと詳細。

 

映画『さらば青春の光』のスティング出演を湯川れい子先生が知らなかった件、「The Whoが苦手だった、暴力的な、女の子をセックスの対象としてしか見ないような、そんな歌詞のロックがダメだった」って言い訳をしておられるけど、フーをそんな風に捉えてたんだね。俺の捉え方とはずいぶん違う。(Andy@音楽観察者さんのツイート)

(アンディさんへの返信)

ザ・フーは屹立する男性の象徴である的な言説をむかし誰かがしていたけど(確か作家の山川健一氏)、それまったく違うと思ったことをにわかに思いだしました。

作家的な資質を持ったピートの歌詞というかスクリプトを、ロジャーがストレート(純情だったり、粗暴だったり)に表現するところがフーの醍醐味なんですが、ね。ポピュラー音楽は、歌手と歌詞の内容が同一化されやすい。それゆえピートは、ロックオペラという枠組み=制約をあえて設けたんだと思います。

今日はザ・フーの歌詞がどんな意味を含んでいるか初期の掌編を例にとって説明しようと思ったが、時間の余裕がないので、仕事が済んでから(気力があれば)書こうと思っている。

↑朝/夕↓

帰宅後気力をふり絞って書くと。

例題にあげたかった歌詞は「リリーのおもかげ」と「タトゥー」で、いずれも短編小説の趣がある。テーマがあり、生活描写があり、オチがある作品だ。さて訳そうかと検索かけたら何と! ふたつともアンディさん(@andymusicwatch )がとっくのムカシに訳しているではないの。じつは私、朝がたツイッターでエラソーにアンディさんに返信で「ピートの作家性」が云々と講釈たれたんだよね。あー恥ずかしい。まさに釈迦に説法だ。

それもこれも、 湯川れい子先生が「ザ・フーの(中略)歌詞がダメだった」って 書いていたことに端を発しているんだが、まあとにかく、他の方も返信で触れられているように、映画の底本である『四重人格』でも〈暴力的で(中略)ダメだった〉歌は「ドクター・ジミー」くらいで、それも主人公が自暴自棄になっていくさまを描写している、一種の「劇中の」セリフ、なんだよね。その構造を理解しているかしていないかで、ザ・フーの評価はおおきく変わってくる。

まあ、私がシノゴノいうより、アンディさんの『音楽中心日記blog』に掲載されている秀逸な訳を読んでもらうのが、いちばんいいかもな。

①「リリーのおもかげ」

blog.goo.ne.jp

②「タトゥー(いれずみ)」

blog.goo.ne.jp

読めば「暴力的で、女性を性の対象としかみていない歌詞」という湯川先生の感想が、どれだけ的外れかがわかるだろう。たぶんザ・フーのナンバー全部を調べてみても、そんなに単純な歌詞の歌は一つもないはずだ。

マストドンに、ザ・フーの歌詞はそんなに単純じゃないぞ、と「リリー」と「いれずみ」についてを書こうとしたところ、アンディさんが『音楽中心日誌blog』でとっくに訳されていたことを知って冷や汗かいた、ことを記しました。

 

俺なんか自分が車や時計を見せびらかしたかっただけなのに「子供達に夢を与える」とかって言ってたからさ。恥ずかしい限り(高知東生のツイート)

これ、年末のスポーツ系バラエティ番組で、中日の野球選手が(ロールスロイスやロレックスを購入する理由を問われて)まったく同じことをいっておりました。

 

(銀座天一の件も藪の中というツイートを見かけて)

字面を見たら、天ぷらそばが食いたくなった。

 

2023/10/04

アンダーカレント豊田徹也)』 底流の暗示【鰯の独白】
『アンダーカレント』が映画化された(主演:真木よう子)。この漫画のことは8年前ブログに拙いレビューを書いた。ビル・エヴァンスのアルバムに着想を得た装丁に惹かれたのだ。今も本棚の取りやすい位置にある。 

kp4323w3255b5t267.hatenablog.com

映画のようだなと思った。じっさい構成がしっかりしているし、個性的なキャラクターも登場するから映画化しやすいだろう。(中略)折り目正しいせりふがあちこちに散りばめられているから原作を元に小説化することも可能だろう。つまり他の表現ジャンルに代入可能な「拵え」のある作品だ。

映画では細野晴臣が音楽を担当している。さっそくSpotifyにアップされていた。就寝前に部屋を暗くして聞いたが、これはなかなか怖い。劇中効果を狙っての音響だろうが、深層心理を探るようなオブスキュアレコードだ。心して聞くべし。

spotify.link

先週、

「俺もやろうと思ってたんだけど、先にやられちゃった」っていうフレーズ、何かになろうとした人だったら絶対に聞いたことある言葉だと思う

というツイートをみて、それ自分に当てはまるなと胸がちくりと傷んだが、読み返すと、まさにそういう内容のブログ記事だったよ。

でも、書き直さない。

いわゆる「ワナビー」だった自分が、どの地点で及ばないことを自覚したか、いつ「諦める」選択をしたか、理由を記しておくことは無意味ではないと考えたからである。

ぼくは感心すると同時に、少しばかり妬ける。ちぇっオレがやりたかったことを先に形にしてやがってと。それはたまさか書店で本書を発見したときから、ずっと抱いていた負の感情だ(中略)。タイトルをみて、ぼくは唸った、半端な作品だったら承知しねえぞ

と文字にしなければ、私は次へ進めなかった。

 

2023/10/05

www3.nhk.or.jp

今回のNHK報道を皮切りに潮目が変わるとは思えないし、被害者救済と事務所の対応という問題からは遠ざかる一方だし、政権が知られたくない他のニュースをマスキングするためのスピンと考えたくもなるが、それでも「指名NG記者会見」の問題は、今の日本を象徴する、看過できない出来事であると思う。

私個人の見解としては、10/03の三連スレッドにあらかた書いており、つけ加えることはほとんどない。

しかし、ヘタな手品を見せられているようだ。タネも仕掛けもバレバレじゃんか。観衆をだますなら上手にやんな。それからサクラをかってでた記者どもは恥を知れ。

 

会見で賛否(2ページ目)

www.dailyshincho.jp


文章に粗が目立つ記事だ。末尾に残念なタイプミスを発見。

異例の拍手の裏にはジャニーズの大きな陰謀ではなく、ただ暴走する一部記者とそれに絶えかねたその他大勢の記者たちといういかにもな理由があった

「絶えかねた」→「耐えかねた」

 

(桃林の桃源郷さんへの返信)

確かに、ムラの暗黙のルールに従わないと、なんとなく疎外されますね。私は、ぜんぶはムリよ、と最初に態度を表明しています。

念のために断っておきますと、私は今んとこブログで長文記事は書いていません。「村」についても、モバイルプリンスさんのツイートを読んでの感想です。
でも、誰かの発した意見にそれぞれが反応し、それが一種の論調のうねりを形成するプロセスは、ツイッター最大の特徴かもしれませんね。

 

昨晩のNHKニュースを観たあとでマストドンに投稿した、未整理な感想を貼っておきます。

質問者をあらかじめ決めておく、答えにくい質問をする者は指名しない、質問は一問一答のみとし、ルールに従わないとみなされた者は仲間外れにする。これは国会答弁からPTA総会にいたるまで、本邦社会のいたるところで見られる光景だ。

ジャニーズ事務所の会見は、その典型例にして象徴的な出来事である。これは無視したくても、できない案件だ。

なるほど被害者救済と事務所の今後の対応といった問題の本質からは遠ざかる一方だし、辺野古工事再開に苦慮する沖縄県や二度めの処理水海洋放出といった諸問題が、ジャニーズ関連報道の陰に隠れてしまっているのは「スピン」だと思いたくもなる。

が、この壮大なようでいて、手品にも満たない子どもだましの見世物は、今の日本の凋落を如実に物語っているとはいえないか。

私たちは常軌を逸した社会にいる。手前勝手なルールを作り、押しつけ、従わない者を異端視する。真実を暴こうとするものなら、よってたかってその芽を潰す。

あなたの身の周りにもいるはずだ。井ノ原に迎合の拍手をした大勢の芸能記者たちのように、ジャニー氏の呪縛から抜け出せない人たちが。その根はあまりにも深く、今もとり除けずに残ったままだ。

それから、今回ほど「危機管理」ということば/概念を、もろいと感じたことはない。不信感を募らすばかりで、ぜんぜん危機管理できてないじゃん。

 

2023/10/06

togetter.com

弘兼の島耕作、以前っから適当だったが、ますます程度が低くなってきたな。大御所だけに、注意できないんだろうか。それとも、レコードの持ち方を誰も知らなかったのかしら。

今テレビをチラ見したら世代を超えた名曲はコレ!! ってやってて、そのほとんどが、オレが当時心底カッコ悪いと思ってた曲だった。(鈴木羊さんのツイート)

チラッとみて、まったく同感。

 

第三子の問題。自治体によって基準が違うし、上の子の年齢や学年によって補助を切られるとか、謎の線引きだよね。現場の職員もおかしいと思っている筈だけど、決まりである以上いかんともしがたい。予算の枠を決めるのは地方議会になるが、大抵「無制限ではダメだ」という政権の意向が反映されている。

子育て支援を国の方針とするならば、いたずらに条件をつけていてはだめだ。「すべての子どもに等しく」、でなければ少子化は解消されない。

 

通勤音楽にふさわしいかどうかは分からんが、秋晴れの今朝はザ・フーの『バイ・ナンバーズ』。音響の抜けのよさが好き。2曲めのこれなんか酔っぱらいの自己弁護みたいな曲だし、キースはあいかわらずドタバタ叩きまくるが、なぜか軽快なんだ。それで今日の一日をガンバレる。

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ドタバタ、と表現したけど、キース・ムーンのリズムキープとグルーヴ(推進力)は他に類をみないものだ。ブレイク時のタム回しの鋭さと粒立ち(突破力)は誰にも真似できないッ!

 

(本件の特殊性に鑑みさんへの返信)

むかし時代劇によく出演されていた元役者さんから十年前にうかがった話です。「近頃の若手は基本がなってない、殺陣がさまになっているのはヒガシだけだ、奴は稽古熱心だったよ」。ちなみに「ジョージマはいつも楽屋にこもってエレキを弾いていた」んだそうです。

 

(アンディさんへの返信)

ニール・ヤングSpotifyに抗議して音源を引きあげたときに、ジョニ・ミッチェル、CSN、ニルス・ロフグレン等が同調したのです。その後CSNの各メンバーはSpotifyに復帰しましたが、彼女はそのままですね。たしか、反ワクチンを主張するポッドキャストを許容することに不信感を抱いたと記憶しています。

 

2023/10/07

国民民主党の玉木代表が、<マイナンバーを活用した「給付付き税額控除」を提案してい>るが、個人情報漏れやマイナ保険証普及率にみられるマイナンバーカードの低迷を打開するために、カード所有者を優先的に(=速やかに)還付する仕組みを考えているのではないか? と感じる。あまり筋のよい提案とは思えない。

玉木氏はXで<減税(還付)>と表現しているけれど、もっとも効果的な減税とは、税負担に応じた還付よりも、消費税を減らす・あるいは消費税をやめることだ。

マイナンバー制度の狙いは、国が<国民の所得を正しく把握して税や保険料を公平・公正に負担させる>ことだが、マイナカードの有無やマイナポータルによる申請を、給付の前提としてしまうと、公平・公正の原則から逸脱してしまう。なので私はマイナカード低迷の打開策を目的とした<減税(還付)>には賛成できない。

これは税制のみならず他の政策にもいえることで、給付や補助、社会保障について、いたずらに条件をつけていてはだめだ。子育て支援を謳うなら「すべての子どもに等しく」が原則である。

政治家が何を重視して提案しているか、どういう条件を付加しているか、注意する必要がある。

 

昼食。冷蔵庫に強炭酸水があったので飲む。キョウタンサンと口にして、ヒダリっぽい響きだな、と独りごちる。

 

(本庄透さんへの返信)

「電話を切らないで」は10ccで私がいちばん好きな曲。歌詞も秀逸だし、最後のSEが衝撃。

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埼玉の県虐待禁止条例。論外の内容だけども、提案者代表の自民党県議ってのをニュースでみたら短髪肉厚の典型的な容貌でさ、見てくれで人を判断してはいかんのだろうが、ああいうタイプ増えたよね。藤本所沢市長も同様だな。あ、10月22日が市長選投票だって? 四選は阻止してくれよ所沢市民。

f:id:kp4323w3255b5t267:20231022103932j:image 山川穂高っぽいね。

自民党の議員ときたら、基本的に子どもは家庭でみるもの、とくに母親が育てるものだという先入観に凝り固まっているからなあ。社会全体で子どもを育てるという認識が欠落しているんだよ。

 

2023/10/08

「でも司祭さん、(中略)あの人たちは誰なんですか? どこへ連れて行かれるんですか? なぜ、連行されるんですか?」
(『悪童日記』より)
司祭は悪童たちに「彼らはユダヤ人で、ナチスドイツ軍が収容所に連行しているのだ」と、本当のことが言えない。ただ「神の御心は計り知れぬ」と嘆くのみだ。

kp4323w3255b5t267.hatenablog.com

マーク-アーモンド1978年のアルバム、『アザー・ピープルズ・ルーム』。

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A.O.R. の代表的な一枚に数えられるが、明るさや快活はみじんもない。むしろ暗く、底知れぬ感じがする。けれども、じわじわくる。何度聞いても飽きない。
私はこのアルバムを田中康夫の著作で知った。

kp4323w3255b5t267.hatenablog.com

中森明菜さんの「セカンド・ラブ」を彷彿させますね、という奥慶一さん(作曲家・編曲家)のメンションに)

いわれてみれば確かに! クレジットをみると、『アザー〜』の弦アレンジはクラウス・オガーマンでした。中森明菜の音楽、大好きです。

 

スタン・リッジウェイ1986年のアルバム『ビッグ・ヒート』は独特のエロキューションにソリッドな音響デザインを絡めた秀作。とりわけB面ラストの「カムフラージュ」はベトナム帰還兵を題材に求めた7分の大作で、ジャングルでの幻視をジョニー・キャッシュ調で淡々と語る構成。

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小雨が降っている。やりかけの eラーニングを午前中に片づけてしまうか。

 

今日は発言せずにタイムラインの動向を観察していた。で、感じたことは、人は好き嫌いに左右されやすいものだということ。それを一概に悪いとはいえない。あの人どうも苦手っていう感情は私にもあるし、どちらかに肩入れすることも少なからずあるけども、誰かが誰かを貶したとしても、それで失望はしない。

同様に、自分の考えが伝わらないときも、深刻にならないように気をつけている。焦って答えを引っ張りだしても、あまりよい結果は出ないから。考えが熟していないときは無理に結論づけない。正解は一つとは限らないし、どう事態が推移するかもわからないし。ただ、「自分が正義」だとは露とも考えていない。

今日、思うところがあって、五年前のツイートをふり返っていた。私はずいぶん大勢の人と意見をぶつけ合っていたんだね。自分の考えを理解してもらうため、かなり強引な論だてをしたし、恥ずかしい発言もたくさんあった。でも、変わらない点が一つだけあった。それは「心の裡にある偏見を排除すること」だ。

2023/10/09

他人の考えは容易に変わらないし相手の心を無闇に変えようとしてはならない。とくにツイッターでは互いの考えを表明しあうのが関の山。だけど不思議なもんで、かなり趣味嗜好や思想信条が違うはずの人と、気がつけば意外と通じ合っていたりもする。たぶん長い間にお互い影響し合うんだよね、少しずつ。

(桃林の桃源郷さんへの返信)

敬愛している方や交流のある方が自分とは違う考えを表明して狼狽えることもあります。焦点となる話題について、それは起こりやすい。けれども、何故そのような見解にいたったかを知ると、相当な理由がある場合も多い。自分と違うからといって「見えない化」(=ミュート)に勤しまないよう、気をつけたいと思います。

さっきから何を書いてンのか、じつは自分でもよくわかってないんだよ。ただ、自由に書けるうちは書いたほうがいいと思う。そうタダで〈笑〉書けるうちに好きなことを思いっきり。形式ばらずに構えずに。思ったままを書いてみなよ。だいじょうぶ。想像力を駆使して、他人の領域を侵さなければいいのさ。

戦争がなくなればいいね。もう戦争やってる場合じゃないだろう人類は。戦争を終わらせるにはどうしたらよいか、みんなで知恵を出し合って。暴力支配に慣れてはだめだ。人が人を力で屈服させるなんて間違ってる。武器を廃絶しよう、外交のテーブルを持とう、と為政者を説得しようよ。

私? 私はただの「お花畑」だよ。

 

昨日、奥慶一さんとのやりとりで名前があがった、ビル・エヴァンスの『シンバイオシス』。じつは素通りしていた盤だが、今朝あらためて聞き、こりゃとんでもない作品だぞ、と思い知った。クラウス・オガーマンの編曲もさることながら、ビルのピアノとエレピの艶がすばらしい。

spotify.link

 

SNS鰯の記録8(2023/09/20〜09/30)【鰯の独白】
9月下旬にツイッター(X)やマストドンに書いた投稿を、はてなブログにまとめた記事です。あるダウナーな日の記述も、迷ったけれど残しておきました。

kp4323w3255b5t267.hatenablog.com

今日も一日カテイガクシューしていたから、FMでバート・バカラック三昧やっていたとは知らなかった(たった今クルマのラジオで知った)。

 

2023/10/10

埼玉の「虐待禁止」条例案、9月定例会での成立断念… 「子どもだけの登下校まで」批判相次ぐ【読売】

トンデモ条例が成立しないでよかった。自民党埼玉県議たちに「これはおかしいぞ」という世論の興隆にあらがえるほどの確たる理由がなかったことの証左である。

www.yomiuri.co.jp

(以下マストドンでのまとめ)

自民党の議員は考えの根底に、子どもは家庭でみるもの、とくに母親が育てるものだという先入観に凝り固まっている。社会全体で子どもを育てるという認識が欠落している。だから平気で、こんな条例を施行しようとするのだろう。

しかし、人をみかけで判断してはならないとは思いつつも、自民党の若手から中堅は、揃いもそろってこのタイプだな。ツンツン立った短髪と、肉厚で猪頸。青年会議所によく居るような10/07の落書きを参照)。この田村って団長にしても、提案者代表の小久保にしても、さらにいうなら所沢市長の藤本も(四選は阻止してくれよ)典型的な容貌をしている。どうしてだろうね?

www3.nhk.or.jp

ともあれ、この「トンデモ条例」が取り下げられてよかった。SNSでの批判や署名運動も含めた世論の興隆に自民党埼玉県議団もあらがいきれなかったのだろう。この調子で怯まずにいこう。いつまでも無理や無茶や横暴が通ると思ったら大間違いだと思い知らせてやろう。

 

(マヨネーズが嫌いなすすぎさんへの返信)

私も。マヨネーズ食べられない。

 

 

【あとがき】

ジャニーズ事務所記者会見についてのコメントがバズったけれども、半月が過ぎた今では何ごともなかったみたいだ。ジャニーズはスマイルアップに社名が変更したものの、所属タレントは相変わらずテレビに出演して、笑顔を振りまいている(今朝みかけたジョージマの顔色はさすがに冴えなかったが)。キー局は何も変化しない。

そうこうしているうちに、ハマスからの襲撃をきっかけとしたイスラエルガザ地区への報復は陰惨を極め、タイムラインは瞬く間に戦争一色に塗り替えられた。私はその間、パレスチナ自治区についての発言をいっさいしていない。今も沈黙している。イスラエルに肩入れしているつもりは毛頭ないし、中立を装っているわけでもないが、この件についての発信には慎重にならざるをえない。米国の意向に従うばかりの日本政府には憤りしかないが、より的確な批判となるには、どう表現すればいちばんよいのか、言葉を探している途中だ。ただ戦争反対を唱えただけでは、戦争で成り立つ多国籍の軍産複合体には抗えない。だけど、戦争を止めるための訴えは、きっとできるはずだ。私にも、そしてあなたにも。鰯(sardine) 2023/10/22