鰯の独白

鰯は、鮪よりも栄養価が高いのです、たぶん。

SNS鰯の記録10(2023/10/11〜10/22)

【はじめに】

この時期から私は、SNSに対する興味と情熱がすっかり失せてしまった。とくに10/11の投稿について、続きを書けなかったことが、尾を引いている。考えていたことが文章にうまく結実せぬまま、雲散霧消してしまった感じだ。

  • 黒文字=Twitter(X)
  • 緑文字=mastodon
  • 青文字=引用部分

 

2023/10/11

経団連は10日、政治献金の判断基準となる主要政党の政策評価を発表。自民党を中心とする与党を10年連続で「高く評価できる」として会員企業に自民党への献金を呼び掛ける一方、少子化対策の財源を巡って消費税増税を検討するよう改めて同党に求めた東京新聞

www.tokyo-np.co.jp

大企業は法人税減税などの見返りを求めて自民党献金し続け、自民党は選挙のたびに減税の二文字で有権者を欺く。大企業と高額所得者のみが儲かる循環構造を変えない限り、庶民の暮らしは良くならない。消費税が実際には少子化対策に使われて「いない」ことも含めて、十倉経団連会長の弁は欺瞞に満ちている。

岸田が先月の閣議で示した経済対策、例えば<国内投資促進や特許などの所得に関する減税制度。半導体や蓄電池、バイオ関連を対象に初期投資に限らず企業の生産コストの負担を軽減する税制>も、つまりは大企業への優遇であり、物価高対策については<重点支援地方交付金の追加を検討>したにすぎない。

ここにきて「選択と集中」の意味が、ようやく理解されてきたようだ。要するに国は、見込みある産業には軽減税制で優遇するが、それ以外は容赦なく切り捨てるつもりだ。消費税をさらに増税し、一般庶民の財布や貯蓄から容赦なく吸い上げ、それを政府は大企業に還元あるいは「財政規律」に用いるだろう。

特別措置法の基準外でも罹患する可能性があるとし、原告全員を水俣病と認定、賠償を命じる大阪地裁の判決>を不服と控訴した国と熊本県チッソ

www3.nhk.or.jp


虚偽のケースもあるので性加害報道に「十分な検証」を求める>と声明したジャニーズ事務所

www.asahi.com

両者に共通するのは被害者救済の意思なき非情さである。

 

万博工事「超法規的措置を」
自民会合で発言、残業規制の除外求める【朝日】

ひどい言いぐさだ。

自民党・万博推進本部の出席議員からは「災害だと思えばいい」という意見もあがった

だから残業を規制するな、と?
万博開催そのものが、まさに国の「災難」だわ。

www.asahi.com

ポール・ヤング一世一代の名唱。オリジナルはマーヴィン・ゲイ。帽子を置いたところが私の家、という粋がったセリフも、彼が歌うと切ない願望に聞こえる。ピノ・パラディーノの歌うようなフレットレス・ベースもすばらしい。

open.spotify.com

いつの頃からだろう、互いを思いやり、認めあい、確かめあう性のいとなみが、いつのまにか欲望のために、相手の精神をはずかしめ、支配するために使われるようになったのは? 愛し合うふたりに歓びをもたらすはずのセックスが、人の心を従わせる一方的なゲームに堕してしまったのは、何故なのか。

ツイッター向きじゃなさそうだからこの続きは後でマストドンに書く。(しかし、続きは書けなかった)

 

2023/10/12

森哲平さん、もう一週間くらい更新していないのでは? ちょっと気がかりだ。彼の呼びかけがなかったら、私はマストドンに復帰していなかった。他所で元気に発言していたらいいのだが……

あんだけ連投してたやつがいきなり音沙汰なしだと心配させてすみません。元気にやってます!単にSNSに飽きたから、自転車漕いだりトマスアクィナス読んだりしてただけ!(森さんのトゥート)

あー元気そうでなにより。よかった!

私も近況報告しておくか。キャリアアップ研修の一環でマネジメントを受講している(笑うなよ)。e-learningってやつだ(だから笑うなってば)。

いや意外と楽しいよ。自分の苦手な分野がどんな言語によって構築されているかが分かるから。まさに「学び」や「気づき」の宝庫だよー。途中でやめられない仕組みになっているのがツラいけど、いちいちあれこれツッコミながら観ている、齢61の鰯です(笑えよ)。

私の守備範囲外の方々だが、この印象派的なシングルは、ひじょうによかった。起伏があり、隙間があり、展開がある。ピアノがとても効果的に使われている。

open.spotify.com

最近、葉脈が分かるくらいグッと寄せて撮るようになった。これはため息でるほど均整がとれた形。

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2023/10/13

(前略)毎日喧嘩するけど、いい人だんね。毎日喧嘩するけどたい。毎日ね。喧嘩ね。(鍵・おりばーさんのツイート)

(おりばーさんへの返信)

最近みた中で(他のアカウントも含め)いちばん好きなツイート。喧嘩を漢字にするところが、また良か。

 

2023/10/14

『義務教育にリコーダーは必要なのか 作曲ソフトが使える方が合理的では?(古市憲寿)』 というデイリー新潮のコラムを読んで、悲しくなった。

私はたて笛が得意ではなく、むしろ苦手な児童だったが、リコーダーがなくなればいいとはつゆとも思わない。楽器を鳴らす、音程を理解する、一つの楽曲が吹けるようになるという一連のプロセスを体得することは、音楽の初手には必須だと考える。

作曲ソフトによって音楽の構造を理解することは、それから後でもいい。単一の楽器から少人数のアンサンブルへといった学習経験をへてからで。最初からソフトで全体を統べることを覚えてしまったら、なんだ音楽ってカンタンじゃんと浅い理解で終わってしまうんじゃないかしら。

ま、なんでもデスクトップで世界の雛型が表出できるようになって、それで物事を手っ取り早く理解できるようになったのは「基本的に良いこと」なのだが、古市のいう合理性が、この世を成り立たせる無数の要素を要らないものとして切り捨てていく行為であるなら、いやちょっと待てよ、といいたい。

www.dailyshincho.jp

教育には簡便に扱える道具、すなわち教材が不可欠なのよ。す早くアクセスできるための。リコーダーはその典型だ。

単一の旋律を一斉奏する教育に辟易した人は少なくないだろう。リコーダーの合奏ほど莫迦ばかしいものもないからね。でもさ、子ども時代にリコーダーを気ままに吹いたこと、ない? 学校からの帰り道にピープー鳴らしてみたことは?(ないかもしれんね、地域性にもよるか)

私が何をいいたいかというと、楽器の最大の持ち味は、パーソナルであるということ。自分の感情とか意思とかが、演奏に直結すること。それは鍵盤ハーモニカだろうがリコーダーだろうがギターだろうがピアノだろうが金管楽器だろうが木管楽器だろうが変わらない。自分と楽器の関係性こそが、楽器を奏でるときにもっとも大切なことなんだよ(その意味ではターンテーブルも立派な楽器だ)。

合理性の観点から楽器と作曲ソフトの二つにひとつを選べ、という粗雑な提案にはつきあってられないが、世間には小賢しい連中が(それも政界財界に)結構いて、古市的あさはかな思いつきに「選択と集中」といいながら飛びついちゃうんだから困ったもんだ。あのね、人は教育は音楽は、そんな単純なモンじゃないんだぜ。

 

平和を我等に Give Peace a Chance

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今キャリアアップ研修ってのをオンラインで受講していて、今日ひとつの講座を修了した。未知の情報がかなりあったし、自分の日ごろの仕事をかえりみる良い経験ともなった。齢61の生涯学習、まだ始まったばかり。

(satkatさんへの返信)

ありがとうございます。
仕事に行き詰まりを感じていたので、固着した考えを更新するよいきっかけとなりました。

 

2023/10/15

パリ五輪代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ、観ましたか? 私は観ました。じつは長距離走、好きだからね(箱根駅伝だって観るよ、気色悪い大会だけども)。

で、川内優輝の走り、すごかったね。久しぶりにマラソン観ていてワクワクしたよ。 2日前の記者会見で「私に負けているようでは日本のマラソンは暗黒期に入ると思う」と言いきった川内、悪天候をものともせず35キロまで独走、後続集団に吸収されたあとも粘りにねばって4位でフィニッシュはお見事だった。
試合後の会見でも若い選手たちについて、

「多分半分くらいは勇気が無くて、私についていくのが怖かった。もう半分はなめていたんですよ『なに、あのロートル』みたいな。どうせ落ちていくだろうって」

と歯に衣着せぬ発言をしたが、これをスタンドプレーと捉え、指摘を深刻に受け取らないようでは、日本マラソン界は本当に暗いと思う。代表権を得た2人の選手には悪いけど、この大会は川内優輝しか印象に残らなかったのだから。

www.nikkansports.com

あんまりこういう告知投稿はしないのだけど。 熊本の三里木駅前にできた『鶏白湯らーめん神田』、美味しいので、ぜひ寄ってみてくださいな。 私は最近とんこつよりも、あっさりしたのが好き。ここのスープは濃厚だけど、くどくなくて最後まで飲み干せた。刻み玉ねぎとパプリカも良いアクセント。

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2023/10/16

ああ、私は昨夜「エコーズ」を久しぶりに聞いていたんだ。半世紀近く聞いてきた曲だが、今朝、歌われる詞の意味を、ようやく理解した。これは今を照射する歌だ。

open.spotify.com

木原防衛大臣は10月15日、長崎県佐世保市で開かれた衆院長崎4区補欠選挙自民党候補の集会で「自民党候補を応援していただくことが自衛隊や家族の苦労に報いることになる」と発言した。自衛隊を自分の手駒だとしか思っていないことが、この情緒的な発言からうかがえる。こんな政治家に防衛相を任せてはだめだ。

自衛隊を政治利用してはならず、自衛隊もまた政治的活動に関与してはならない。なぜならそれは、国を危める行動に結びつきかねないからだ。

毎日新聞さん、報らせてくれてありがとう。しかし「野党が行政の中立性を逸脱したと反発する可能性が」って表現、いい加減やめないか? 木原防衛相発言を問題だと判断して記事にしたのは、毎日新聞社だろう? だったら逃げるなよ。「野党が反発」に回避するのはよせよ。報道機関なら主体性を持てよ。

先に示した「野党が反発」構文の欠陥は、報道機関が政権与党の発言を問題視しつつも、それを正面から「問題だ」とは指摘せず、「そういう発言をすると野党が反発し、国会で追及されますよ」という与党側への忠告として機能している点だ。
しかも、「野党が反発」というリードをつけることで、購読者に「こういうことを問題視するのは、もっぱら『野党』ですからね」と暗に仄めかしてもいる。与党側の不祥事や失言を「野党」の二文字に囲いこんで事足れりとする。

この手法を多用することで、いかに数多くの問題や事件が見過ごされてきたことか。
言葉のプロである報道機関が、言葉のメカニズムを知らないはずがない。分かった上で書いているのだ、「野党が反発」と。

また、「あーまた野党が騒いでるのね」と短絡的に捉える一般(普通の人びと)の側にも問題がある。先の木原発言など誰の目にも、それこそ保守側の視点からみたとしても噴飯ものの、許されざる発言だが、そのへんの感度が鈍りきっていることが、いちばんの問題かもしれない。

 

(「ヤング・フィル・コリンズ」とキャプションのついた写真に疑問を抱いている李ひとみさんにメンション)

これは間違いです。写真は若いころのニール・パート(ラッシュ)。

谷村新司の死去のニュースに関連して)

アリスの矢沢透ロジャー・ウォーターズ
似てる。私は若いころ、その二人に似てるとよく云われた(要するに馬面)。

(sue77さんへの返信)

この人(三浦瑠麗)は以前フジ系の番組で、<戦争を研究すると癖になる人って結構いて、ジャーナリストって戦場に興奮してしまって、お上の言うことを垂れ流したり、逆にテロ組織に同情的なことを書く人もいる。でもジャーナリズムって本来そういう猥雑なもの>だと珍説を披露してました。

iwashi-dokuhaku.medium.com

まさに。

虚言を弄す、TVコメンテーターのあだ花でした。

 

インフルエンザワクチンを接種した。来月に向けて罹るわけにはいかないので。

 

防衛相「誤解生むなら撤回」 衆院補選で「自衛隊に報いる」発言【毎日】

mainichi.jp

(木原防衛相は)演説は防衛相の立場でなく政治家として行ったと強調。 松野官房長官も「あくまで一議員の政治活動の一環で述べたもの」と論評を避けた。

議員と閣僚、二つの立場を使い分ける二枚舌。これも安倍政権下からの自民の悪癖である。

「あのときの発言は自民党総裁としてのものだ」とか、「⚪︎⚪︎大臣としてはあのように発言するしかなかった」とか。

そのときどきに、自分たちの都合で、コロッコロっと意見をひるがえす。そんな二枚舌が通用すると自民党の政治家どもが学んだのは、やはり安倍晋三嘘八百を見習ってのことだろう。

で、「誤解をうむようなら撤回する」だよ。 出たよ毎度の言い訳。この常套句を日本人はいつまで許容するつもりだ。いい加減にしろ、という場面じゃないか。世間を舐めくさってるんだぞ、自民党議員の連中は!

 

2023/10/17

(ヒトを嗤うゴリラ・時々パリさんへの返信)

忙しさにかまける現代人が見出しだけをみて、「あーまた野党が騒ぐ案件ね」と早合点させるためのキーワードが「野党反発」なのです。政権与党のダメージは軽減されるでしょうが、では、新聞社は記事本文を読まれたくないのか、それは報道機関としての敗北ではないのか、という根本的な疑問を抱きます。

 

自民党木原稔防衛大臣が代表を務める政党支部
国と契約の法人から“寄付”
国と契約を結ぶ当事者が国政選挙に関連して寄付をすることは公選法で禁止【RKK熊本】

newsdig.tbs.co.jp

寄付を受け取るのも言語道断だけど、サムネイルの「必勝ヒノマル鉢巻」をご覧よ。防衛相に置いとくには危ない人だよ。

やはりね、07年に防衛庁から防衛省に格上げしたのが間違いのもとだったんだよ。防衛省になってから防衛費が膨れあがり、軍事大国まっしぐら。

さらには木原稔みたく軽薄な跳ねあがりが大臣に就く始末。防衛相を務める人物は慎重居士であるべきだ。今のままでは、自衛隊がコントロール困難な「軍隊」になるぞ。

 

(Andy@音楽観察者さんへの返信)

手元に本がないので正確ではないですが、パンタが(ミュージシャンとして評価していた)矢沢透氏に「アリスやってないで、こっちに来なよ」といったことがあるというエピソードがわりと好きです。

頭脳警察などへのメンバー勧誘というより、キンちゃんはロック畑でしょ的なニュアンスで、パンタのインタビュー本に書かれていました。どなたか出典してくださるといいのですが。

 

イスラエルの攻撃中止を訴える写真の状況と見出しで真逆の事が書かれているが。

見出し・タイトルと記事本文の甚だしき乖離に、新聞社の致命的な構造欠陥をみる思いがする。

 

このスレッド(連続ツイート)に記された「小沢一郎語り処」、マイナンバーおよびマイナンバーカード問題を、誰にでも理解できることばで簡潔明瞭に説明しているので、ぜひ読んでいただきたい。

各種手続きをマイナンバーに統一することにより、事務の効率化・迅速化が図れるという議論もあります。しかし、そもそも個人に付与するマイナンバーと、世帯主や家族単位を基本対象とする日本の行政サービスや手続きは1対1で対応しないことのほうが多いと思います。

その整理が付く前にただただ闇雲に、なんでもマイナンバーに統合しようというのはあまりにも乱暴で、手段が目的化しています。これではいくら統合しても、事務の効率化・合理化など実現するはずがありません。

そしてマイナンバーカードですが、民間企業が会員を増やすために行うプレミアム・キャンペーンのようなことを政府がやるのは邪道です。今回のやり方はその上を行く大盤振る舞いでそこまでしてマイナンバーカードの保有者を増やす必要がどこにあったのか、なぜそんなにことを急ぐのか全く意味不明です。

マイナンバーは国民IDとしの使用に限り、それ以上の紐づけはしない。そしてマイナンバーカードも本来の趣旨に立ち返り国民の身分証明証としてだけ使う。この原点に立ち返るべきです。

小沢一郎の、マイナンバー制度についての語り処につけ加えるならば、マイナンバーを使った国民の資産および納税状況の把握は、徴兵制にまで発展するおそれがある。戦地に赴かないまでも、強制に近いかたちの徴用が行われるであろう。杞憂ならばよいが、そこまでの青写真を描くのが国家権力だ。

 

2023/10/18

(しぎょういつみさんへの返信)

えっ、驚きです。
カーラ・ブレイのことを先週末ふと思いだし、ふたたび聞いていたところです。そのライブ盤は私もよく聞いていました。

私は83年チャーリー・ヘイデンとの『The Ballad of the Fallen』に衝撃を受けました。彼女のキャリアをふり返ってみると、じつにさまざまなミュージシャンと共演していることにあらためて驚かされます。

カーラ・ブレイの訃報を知る朝。作曲家、バンドリーダー、鍵盤奏者とさまざまな顔を持つ彼女。私的にはジャズとロックの垣根を越えたオルガナイザーという位置づけ。とても魅力的な人だったんだろうね。

いちばん聞きやすい87年のアルバム『セクステット』を聞いてみて。

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2023/10/19

最近、スマフォを漠然と眺めないように自制している。

 

2023/10/20

台湾のTSMC、純利益24.9%減 7~9月、半導体市況低迷【毎日】

mainichi.jp

どんな産業でも、永遠の右肩上がりはありえない。合弁会社半導体工場建設に浮かれる最近の熊本県だが、こうも国際情勢が不安だと、今後の展開は良くないかもしれない。数年後に閉鎖&撤収の可能性だってある。

 

半世紀近くジョニ・ミッチェルを好きだった私だが近年とみに高まる評価にはいささか面食らってもいる。でも、こうしてソロ初期のライブ音源が届けられると、やはり嬉しい。むかしの友人からの便りを読んでいるような気持ち。

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社会保険労務士さんが経理担当に「国の方針で社会保険料が上がってさあ、多い人だと三千円くらい引かれることになるから、手取り下がってブーブーいう人が現れるかもしれないけど、まあ覚悟しておいてよね」と、なぜか周りにも聞こえるような大声でまくしたてながら帰っていった。たぶん私に言い聞かせたつもりなんだろう。直接いえばいいのに。

 

この投稿についたコミュニティノートが「森林環境税は故安倍元首相が通した実績であり岸田首相が言い出したものではない」云々ともっともらしい情報を追加しているが、ろくでもない税制を通したのが安倍で、実行するのが岸田であるという、政府の一貫した収奪性を物語る註釈となっているのが興味深い。 

 

 

2023/10/21

今日も出勤。「怒りの涙」が重く響く。

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ケンタッキーのセルフオーダーシステムの前で立ち尽くす老人をみると、この20年、インターネットなどが普及する中で強制的にでも国民に端末操作などでの手続きを義務付けてこなかった国民教育の不足の末路を感じるな。ファーストフードの注文すら自分でできないレベルのリテラシーで老後生き抜けるのか(木下斉氏の物議を醸したツイート)

物覚えの悪い私は端末操作などの手続きを避けまくるタイプの人間だ。仕組みが分からずにまごまごすることもしょっちゅう。<ファーストフードの注文すら自分でできないレベルのリテラシーで老後生き抜けるのか>という不安を抱えつつ、今を生きている。これからますます生き辛い世の中になるんだろうな。

仕事から帰ってタイムラインに目を落とすと、最初に飛びこんできたのが先に示したツイートだった。教育の必要性という「主旨は分かるが理解したくない」の最たるものだ。返信や引用リツイートに見られる老人排斥の意見も嫌だった。システムに乗っかれないことがそんなに悪いことか? と言いたくなった。

好きではない引用リツイートをしたのは、そんな理由からだ。

私たちは、あらかじめ定められた制度や基準あるいは価値観といったものに、自分を合わせるように躾けられている。分からなければ学べ、使いこなせるまで慣れろといったふうに。人間が集まって生活を営むことが「社会」だったはずだが、いつのまにかシステムに隷従することが社会人の必須となっている。

(ぬまちゃんさんへの返信)

最近は外食が億劫になりました。回転寿司も焼肉もラーメンも、たいてい端末で注文だから。人手不足のおり、仕方ないことなのかもしれませんが、街の風景が、どんどん色褪せてみえます。

私はパソコンも携帯電話も使いはじめるのが人よりもずいぶん遅かった。なぜなら面倒くさがりだったからだ。ゲームなんかもそうだが、ルールや仕組みを覚えるまでがとても苦手。知らないですむなら知らないままで、分からないことは分からないままでかまわないやと諦めるタイプの怠惰な人間だった。

私は自分の子どもにも「お父さんはできないんじゃなくて、ただ勉強しなかっただけ」といわれる始末だった。怠惰のツケが今になって自分を追いつめている感じだ。例えば航空券を買うのも、まあオンラインで済ますんだけれども、手続きはじめるまでにすごく時間がかかる。つまりその、やる気になるまでが。

回転寿司店でタッチパネルに触れながら、寿司の写真を指でなぞりながら注文していることを滑稽に思う性分である。気の利いた客なら店に着く前にスマフォから注文するのだろう。

しかし私は、その道を選ばない。偏屈なのかもしれないが、職人の顔を見てから頼みたいと思う。厨房にいる彼は小学校の同級生なんだ。

私は何故こんなことを書いているんだろう。たぶん今のSNSが気に食わないからなのだと思う。パーソナルな出来事からの乖離が甚だしいと感じる。タイムラインに流れる言葉の9割は「情報」だから残り1割しか読みたいものがない。自分のツイートも他人にとっては情報でしかないと思うと、書く意欲が失せる。

最近ツイッターあらためXのタイムラインが、回転寿司屋のタッチパネルに示された写真みたいに見える。これはタイ、これはヒラメ、とキャプションかついていて、皿の種類で価格がひと目で分かるような。あなたの選んだネタは「政治」と「社会」それに「音楽」ですね、とおすすめメニューが常時流される、回転寿司みたい。

そんな濁流の中でも、誠実に言葉を選び、紡ぎ、控えめに、やむにやまれぬ思いで放たれた意見が、めっきり少なくなったとはいえ、探したらまだある。無くはない。そして私自身も、こんな愚痴めいたツイート(すまんこの呼び名しか書きたくない)ではなく、もっとマシな意見を書きたいと思っている。

あ、そういえば先日、私はマウンティングされていた、らしい。私がパソコンで、ある操作にまごついていたら、その人は「やれやれ」といった表情をしていた、そうだ。鈍い私は気づかなかったが、傍らで一部始終をみていた同僚から教わった。「ひどい態度! 鰯さん怒っていいですよ」と代わりに怒ってくれた。

それとは別に、システムに明るい人と話していて気になることがある。それは、できない人や理解できない人に、不寛容なことである。「こっちか何回も説明しているのに、いっこうに覚えようとしない、莫迦ですか」といらだちを隠さない。いや待てよ、と思う。あなたそんな言うほど説明しましたか、と。

何月何日に制度をスタートしますが、変更箇所はここで注意点はここで完了はこうです、と説明したっけ? 画面に示された手順に従ってください、だけじゃ不親切だよ、理解できるための学ぶ機会を設けなきゃ、と伝えたら、「あーめんどくせーなー自分で学習しろよーと言いたくなります」とこぼしていたっけ。

 

日本シリーズ進出を決めたオリックスのファンである、ワイド師匠さんへの返信)

森友哉も新天地バファローズで活躍できて、なによりですね。中嶋監督と杉本選手の前じゃ、やんちゃ坊主もさすがに大人しくなった。

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最近は“For Your Pleasure”です。

【今週の新譜】

ローリング・ストーンズのニューアルバムを聞いている。冒頭「アングリー」のプロモーションが好きではなかったので、期待していなかったのだが、これはいい。ひょっとしたら21世紀に出たアルバムでは一番の出来かもしれない。

鈴木慶一氏が3曲めの「ディペンディング・オン・ユー」を、(X)ですげー参りましたと称えていたが、私も今んとこベストトラックだと思う。曲調の雄大さと旋律の豊穣さと。とどめは歌詞で、これはミック・ジャガー以外の誰にも書けないだろう(たとえ書いても説得力でかなうまい)。

も一つあげるなら10曲めの「テル・ミー・ストレイト」。キース・リチャーズの個性が素直に表れた秀作。私、キースの歌うナンバーに弱いんだよね。

枯淡の境地とは違う、さりとて年甲斐もなくギラギラでもなく、じつに自然な年輪の重ねかたを、ローリング・ストーンズは示してくれた。 はい、もれなく私も脱帽です。

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2023/10/22

今朝はついに飼い猫チャイが私の布団に潜ってきたよ。暖かーい。

【今週の新譜】
エヂ・ムッタ(ブラジル)、ますますドナルド・フェイゲン化が進行しており、アレンジの稠密さは他のネオA.O.R.の追随を許さないほどだが、いちばん私がよいなと思ったのは、1分にも満たないこのアコースティックナンバー。どことなく英プログレの趣もある。

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SNS 鰯の記録9(2023/10/01〜10/10)【鰯の独白
はてなブログに投稿しました。説明するための拙い落書きを挿入しています。あと、いいわけめいた近況を、あとがきに添えました。

 

Twitter(X)に低劣なツイート(投稿)が多いのは確かだけども、ツイッターをペケッターと揶揄するようではマストドンユーザーの程度も知れるというもの。Xの仕様、とくに「引用やが低劣な投稿の増殖を誘発していることもまた確かだろうが、その低劣さはあくまでも投稿主の意識の低さが反映したものだろ。Xの属性に押しこめて溜飲を下げているようでは……。よく考えてみてくれ。

たとえば年寄り嫌悪的な言説のひとつに、木下氏の以下の投稿がある。私は普段しない引用リツイートでやんわりと異議を唱えたけれども、年寄り嫌悪の集団発生はあくまでも日本社会の悲観的な状況が反映したもので、「マストドン以外のSNS」が直接の原因ではない、と考える。

 

ようやく、ついに、自民党公明党から推薦を受けて4選を目指した現職の藤本正人(61)が落選した。元所沢市民としては(また、今も子どもが所沢に暮らしている親としては)ホッとした、が正直な気持ちだ。小野塚まさとし氏が健全な市政に戻してくれることを期待する。

www.tokyo-np.co.jp

【あとがき】

悪いなりに、まとめてみると、それなりに書いた意味はあると感じる。とくに10/21は、いいたいことを過不足なく書けたという手ごたえを感じた。投稿したテキストを誰が評価するか、ではなく、自分が納得できるかどうかが、いちばん大切なことなんじゃないかと思っている。鰯 (Sardine) 2023/10/28