鰯の独白

鰯は、鮪よりも栄養価が高いのです、たぶん。

SNS鰯の記録5(2023/08/19〜08/27)

【はじめに】

前口上を書く代わりに猫の写真を置いておこうか。

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2023/08/19

forbesjapan.com

そっか「意味がない」か。
私も昨日、ブロックする意味を考えていたんだ。あるアカウントをいったんブロックし、それからすぐ解除したんだけど、オレいったい何やってんだって、なんだか虚しく感じてね。
ブロック、なくなってもいいよ。見たくない情報も目に入るし、報告だってろくに機能してないし

ブロックは今や懲罰的な側面が強まっているじゃない。でも、懲らしめ効果はもはやない。粘着アカウントはブロックされても懲りないでしょ。徒労なんだよね。
私は低劣な広告は要らんからブロックするけど、Xの経営者はそういうのが許せないんだろうな。奴ぁ見せつけてやりたいのさ「おすすめ」する情報を。

これもブルーあらためプレミアムに誘導するための措置なんだろう。YouTubeと一緒だ。快適に使いたくば課金せよ、フリーライドはお終いだ、とマスクはいいたいわけだ。
いずれにせよ、劣悪な急造アカウントが跳梁跋扈し、言論空間は荒廃する一方だろうな。市場原理の終着駅へ私たちは向かっているんだ。

要らん機能ばかりが増えたね。そのために重たくなっているような気がする。以前はもっとサクサク観られた。画面が固まることも制限を食らうこともなかった。マスク支配下になってから、フォローしている意味さえなくなった。ユーザーの興味関心に沿ったアカウントを選んで「おすすめ」に表示するから。

 

神水電停近くの石川製パン。前より少し小ぶりになったような気もするが、やはりおいしい。余分なものはいっさい使ってないから、食べたあと絶対に胃もたれしない。小麦粉の風味と控えめな塩加減。やー満足のお昼でした。

漫画で「国民と書くか否か問題」はずっとあって。基本的には「人々」って書いていて、文脈によっては「国民」。あとは民衆とか大衆。石垣のりこさんの投稿で「人民」でもいいのかなと思った。(なすこさんの投稿から一部抜粋)

私も「国民」を使うのは、かなりためらいがあるほうで「この国に暮らす人びと」などと表現してしまう傾向がある。ズバッと「国民」と書けないのだ。

堀茂樹さんは、<「国民」という語にアレルギー反応を起こし、毎度「市民」と言い替えたがるタイプの「リベラル」勢力(2013年)>の欺瞞を常々説いておられ、いわんとするところは分かるのだが、その「市民」という呼称をも嫌う私などは、ダメダメの見本みたいなものだな。

たぶん一括りにされるのが嫌なんだろうね。若いころは「若者」と呼ばれたくなかったし、今は「老人」とみなされたくないし。「庶民」も「大衆」も勘弁だ。私はわたし、集団の中の一人にしないでほしい。

と、「勝手にまとめないでください」的な幼児性を発揮してしまうけど、反面、私はまぎれもなく日本国の民だと認識している。その事実から逃げようとは思わない。日本国憲法を擁護するからには、日本国民という規定も受け入れなければならぬ。

とはいえ、「日本国民であることを誇りにしている排他的な日本人」なんかには死んでもなりたくないな。「国民」の二文字には、優越と劣等がない混ぜになったような語感があって、そこが嫌いな理由なんだろうね。

と、マストドンを再開して好き勝手なこと書いているけど、やっぱりそれだけじゃ話が膨らまないんだよね。読む人の反応を意識しながらでないと内容が独りよがりになってしまう。

SNSってコミュニティだから、集う人との対話(無言でもよい)が重要なんだよね。その場と誠実に向かいあうことで、言論が充実する。

つまり、なにがいいたいかというと、投げやりなポストはよくないってこと。放り投げて、あとは知らん、読むも読まないもあんたの勝手、みたいな態度で投稿したって、誰も読まないもん。それ最近マストドンで痛感している。そこへいる人に向かって呼びかけなきゃダメなんだよ。お互いを活かすためにも。

昨年の11月から今年の3月まで、私しばらくツイッターから離れていたでしょう? あのころの散発的ツイートはテキトーでやっぱり良くなかった。読み返してみても不誠実だったと感じる。ああいう投げやりな態度はもうやめにしたい。どこへ行っても、自分の書いたものには責任を持ちたいと思うんだ。

湯浅誠さんへの返信)

マジレスしますと、X社的には言論バトルを待望していると思います。

内容は問わない、とにかく意見の活性化した状態が望ましいと考えているはずです。イーロンにとって、すべての論題は「トレンド」であり、肯定も否定も擁護も批判も「コンテンツ」にすぎず、フナ虫みたいな急造アカも大歓迎、でしょう。

最後の砦は「フォロー」でしょうね。私はフォロワー以外の通知をぜんぶオフってます。クソリブは見ません。

 

小川淳也山本太郎。財政観はまるで真逆な両者が、マイナンバー等デジタル政策の実態を調査するべく、デジタル国家の先駆けである、シンガポールへ向かうという(立憲4名れいわ3名)。政府の進めるマイナ保険証の強制と従来の保険証廃止は世紀の愚策だ。ここは手を結んで、国家の暴走を止めてほしい。

このシンガポール視察を、私は選挙対策の話題に結びつけたくない。喫緊に解決すべきマイナンバーカードをめぐる問題について共通理解を持ち、有効な対策を立てることが肝要。同一の目的があるなら協力して当然。マイナンバー制度を注視してきた私は、小川淳也の理路と山本太郎の直感の相乗効果に期待する。

(大人の戦争に子どもたちを巻き込むな さんへの返信)

私たちツイッター民が、維新キャラクター(いしんのしし)の意匠=衣装なんかにかまけている間、れいわ新選組の面々は、そんな騒動には目もくれず、電光石火の早業で次の段階に進んでいた。頼もしいかぎりです。

 

2023/08/20

ぼくはきみを以前から知っているような気がする(エアリプ)。

混沌の渦中へようこそ。

 

ツイッターがXと名前を変えてからとみに感じることはセンスが悪くなったってことだ。デザインのセンス、ネーミングセンス、仕様変更のセンス、いずれも成金趣味で品がない。
収益化とデータ節約の熱意のみが露骨で、企業として社会に利益を還元する姿勢が感じられない。それが意匠にも表れている。

朱に交われば赤くなるとの喩えがあるように、場に感化されるのはよくあることだ。長く居続けているうち、マスクの俗悪なセンスに影響されそうで怖い。ツイッターだったころ、そんな不安にかられたことはなかった。最近ひび割れたXのアプリアイコンに触れるたび、なんともいえない嫌な感じに襲われる。

(こざるカフェさんへの返信)

ツイッターの社会へ伝播するスピード、とりわけ政治への影響力を削ぐことがイーロン・マスク氏の使命であるとすれば、投稿する意欲を減退させるための、さまざまな工夫を凝らしているということでしょう。しかし自分のところの商品を貶めるとは企業トップのすることか? 完全に倒錯していると思います。

……と、いってるそばからダサい真似しやがって。文化創造破壊そのものだ。

Twitterは現在、2014年以前に投稿されたすべてのメディアを削除した

だと? 私企業だから何をしたってかまわんわけじゃないぞ。データ保存する容量がもったいない、という判断だろう。金持ちのくせに万事ケチなんだよ、イーロン・マスク

 

熊本は今ものすごい夕立。雷鳴がとどろき、飼い猫チャイが怯えて机の下にもぐってる。

 

テスト。
2013年の画像つきツイートを引用リツイート。だけどhttps://twitter.com で見てみると画像の下に警告表示がついている。他どれを見てもそう。この写真のどこに、「センシティブな内容が含まれて」いるんだろうね? 意味がわからん。

t.co

YouTubeを貼り付けたツイートはことごとくサムネイルがなくなっている。URLが文字列として残っている場合は、リンク先へ飛べるけど。ちょうど10年前の2013年は、クラシック音楽ばかり聞いていたっけ。

岩下 啓亮 on X: "昨日に引き続き今日もまた。César Franck: Violin Sonata (1/2) - Arthur Grumiaux & István Hajdu http://t.co/nl5hOrBtj0 #今聴いてる グリュミオーでないとだめなんだ、おれには。この艶やかな音色!" / X

十年前といえば、チャイをわが家に迎え入れた年だ。最初の写真がこれだ。ツイッターで名前を募ったら、たくさんの人が考えてくれた。
でも、こういう騒ぎでもないかぎり、一昔前のツイートなんか再読しないよね。以前は今よりずっと会話に興じてた。今日はなんだか旧友と出会って、時間旅行した気分。

t.co

昨晩、NHK-BSで『バラカンが見た奄美大島』を観た。奄美大島を描き続けた画家・田村一村の足跡をたどりながら、ピーター・バラカンが島の豊かな自然や独特な文化を発見していく、というドキュメンタリー番組である(再放送)。

一村の遺作となった『不喰芋と蘇鐡(クワズイモとソテツ)』。この作品に魅了されてやまないバラカン氏の気持ち、僭越ながら私にも理解できるような気がする。

成長と爛熟と腐敗とを一枚の画に収めた構築力と精緻な描写。一言で表せば、それは「死生観」。この画には死の気配が漂っている。

老境にさしかかった者は誰しも、生きている意味を問わざるを得ない。自分は何のために生きているのか、そして何故、生命は終わりを迎えるのか。一村の画はみるものに問いかける、お前はどう人生の終末を迎えるかと。

奄美には、風葬の風習があるという。洞窟に身を横たえる。土葬はしない。死者は文字通り「風化」する。

描きながら一村は、いまわの際を想像したに違いない。彼の目に最期に映るものは、立神と呼ばれ奄美の人びとが崇める、海上の尖った岩だった。

amami-time.com

 

2023/08/21

Xはユーザーに対し、政府発行の身分証明書と一緒に自撮り写真を提出させることで身元を確認させることを開始する。このプロセスでは、X が自分の情報を 30 日間保管し、イスラエルに拠点を置く本人確認会社 AU10TIX と共有することに、ユーザーが同意する必要がある。(翻訳)

(「いよいよやめどきが来たみたい」と嘆く、本件の特殊性に鑑みさんへの返信)

いちおう認証アカウントが対象みたいですが、将来的には課金しなければ利用できないまでエスカレートしそうですね。目的はビッグデータの集積、囲いこみでしょうか。やっていることが日本政府=マイナンバー制度とまんま一緒。

任意であるが強制。利便性をエサに、いやおうなく個人情報を剥ぎとる。マイナ保険証を押しつける日本政府とやり口がまんま一緒。

Xはユーザーに政府発行の身分証明書と一緒に自撮り写真を提出させることで身元確認を開始する。

はて、吸い上げられたビッグデータは、どこの誰が利用するのだろう。

 

news.yahoo.co.jp

リツイートの引用記事を、ぜひ読んでほしい。

熊本労働局の審議会で2023年度の最低賃金が決定。引き上げは45円と過去最大の上げ幅である。
審議会に出席した熊本県の経営者4人は全員反対した。時給45円すら上げたくない、上げるにしても中央最低賃金審議会が示した目安額で収めたかった。

熊本の経営者たちは、時給1500円を掲げたコストコ(ただし平日勤務は少ないというウワサ)や、県の最低賃金をはるかに上回る給料を提示するTSMC進出に難色を示す。今まで安い給料で労働者をこき使っていたのに、人材がぜんぶ外資系に流れると戦々恐々だ。
そうした醜悪な実態をあざやかに活写したニュースポストセブンの記事。必読だ。

 

【今週の新譜】
ソウルのレジェンド、アル・グリーンによる、ルー・リードの「パーフェクト・デイ」。
アルが歌うとなんでもゴスペルに聞こえるが、かつて「テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー」を「天才児」で大胆に引用したルーである。このカヴァーはさすがに喜んでるいるだろう、天国で。

open.spotify.com

天気雨だ。

 

岸田は「たとえ今後、数十年の長期に渡ろうとも全責任を持って対応することをお約束する」というが、「処理水の安全な放出」よりも「風評被害対策」のほうにより力点が置かれていることはいうまでもない。政府は今以上の予算を注ぎこみ、「理解醸成」の広報を展開するだろう。(以下、マストドンに詳細を記す)

政府発の文言に「理解醸成」が増えているという。いうまでもなくそれは「風評被害対策」である。岸田文雄は<処理水の安全な放出や風評被害への対策について「たとえ今後、数十年の長期に渡ろうとも全責任を持って対応することをお約束する」>というが、「処理水の安全な放出」よりも「風評被害対策」のほうにより力点が置かれていることはいうまでもない。国は今後数十年に渡って「処理水は安全です。海洋汚染はありません。福島の漁業を食べて応援しましょう」と宣伝しつつけることを全漁連にたいして「お約束」したのだ。800億円もの基金はもっぱら広報活動に使われ、漁業者への補償には割かれないだろう。新聞テレビなど大メディアが安心安全のキャンペーンを実施する裏で広告代理店が暗躍する。新型コロナ5類移行やマイナンバーカード促進と同じ構図だ。

今や日本政府は、いかに国民を騙すか、真実の情報を隠すかに血道をあげている。「処理水を汚染水と呼ぶ流言デマに地元の漁師のみなさんが困っています」式の風評対策ばかりが手を替え品を替えくり返される、理解醸成のために。そして福島原発廃炉計画がいっこうに進捗せぬまま年月がいたずらに経過していく。

 

2023/08/22

世界はみている。もうすぐ日本が海洋汚染を実行しようとしているのを。

日本人は清潔好きだなんて昔の話。不潔でも平気、海洋汚染をぜんぜん気にしない。

真実を隠す言葉、「風評被害」。

「処理水は危険ではありません、みなさんの食卓に届く美味しい海の幸をこれからも安心して食べていただくために、安全確保のための徹底した取組を行います」

政府は理解醸成のため、決まり文句の際限なきコピーを未来永劫くり返す。

「です・ます調」で書かれた原稿を穏やかな口調で読みあげるニュースキャスター。たとえ深刻な内容であっても、ただ淡々と政府の意向を伝えるだけで「おそれ」や「懸念」をいっさい表明しなくなった。

「希釈」の二文字が脳裏を過る。

報道としての役割を捨てたNHKは今や政府広報機関と化した。

民放各局も、新型コロナ感染が蔓延していても「コロナ」と呼ぶことを極力避ける。例えば野球選手がコロナにかかっても「体調不良のため『特例2023』が適応され、登録抹消となりました」とアナウンスする。

いつからか「コロナ」は禁忌の対象となり、世間までもがメディアに倣ってコロナと口にするのを憚るようになった。

嘘だらけの国だ。

理解醸成とはすなわち諦念の醸成なのである。

岸田文雄は国民の声を聞くこともなく、粛々と閣議決定にしたがい、ためらいもせず、処理水の海洋放出にゴーサインを出すだろう。あの首相に何を言ってもムダだと、心ある人ほど途方に暮れるだろう。政府は、社会全体が諦めムードになることを狙っている。

社会の諦めを助長するべく、政権御用達のコメンテーターは、「反対者がいても進めるのが政治だ(橋下)、理解がなくても進めるのが政治(古市)」とたいこ持ちに余念がない。

だが、とぼけた顔して強権をふりかざす、岸田政権の悪辣を許してはならない。

東京電力福島第一原発にたまる処理水を薄めて海に放出する計画をめぐり、政府は22日に関係閣僚会議を開く。国内外で計画への理解が進みつつあるとして、早ければ24日にも放出を開始することを決める見通し

www3.nhk.or.jp

理解醸成とはすなわち諦念の醸成なのである。
しかし、私たちは心の中に絶望を育ててはならない。
国が間違った方へ向かっているのならば、従ってはならない。
断固として、反対するべきなのだ。

(|ɐ ǝǝさんへの返信)

日本人は、自分たちで、日本の価値を下落させていますね。

 

昼休み久しぶりにピアノを弾いてみた。誰のなんの曲でしょう?

ToddRundgren/TheBallad (Denny&Jean)でしょうか? iwashiさんが口づさんでるのを聴いてそうじゃないかと‥(笑)(chittaqueさんの返信)

(chittaqueさんへの返信)

ありがとう。正解です。

(walnutさんへの返信)

答えはトッド・ラングレンです。「バラッド(デニージーン)」のミドルエイト。

拙い演奏ですが、そう感じていただけると嬉しいです。また懲りずに弾こうかな。

(カレーの翌日はまたカレーというしま子さんへの返信)

わが家は昨日も今日もカレーでした(ぜんぜん平気。嬉しい)。

 

武井外務副大臣の横顔を下から仰ぎみるカメラアングルはどうみてもやりすぎだろう。風評被害に意欲的に取組む閣僚の勇姿を演出したいのだろうが、どんどん報道がうさんくさくなっているぞNHK

 

2023/08/23

kumanichi.com

(はな NO WARさんへの返信)

こちらの記事に熊本の最低賃金が審議会で決まった経緯が記されています。審議会に参加した4人の熊本の経営者は時給が45円上がることにみな「反対」していた。

半導体世界大手TSMCやコストコが進出する熊本の最低賃金が「898円」で決着した背景とその意味について(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース

 

2023/08/24【今週の新譜】
フランク・ザッパのレパートリー中でも私的ベストテンに入るほど好きな「50/50」。ザッパのバンドで歴代最高(と思うよ)のヴォーカリスト、リッキー・ランスロッティ抜きのベーシックトラック(カラオケ)だが、めちゃくちゃカッコいい。バカテク&クール。

open.spotify.com

(いちおう書いておくと、このテイクは歌入り最終版とは演奏内容が違うので、正確にはカラオケではない。ザッパファンは厳しいので、念のため)

 

2023/08/25

www.chiba-tv.com

幼稚園に入る子がそんなに減っているとは。保育園のニーズはどうなのだろう。高い気がするが(walnutさんのツイート)

(walnutさんへの返信)

文科省の権限が衰えています。都市部はともかく、地方都市での幼稚園の経営は困難になりつつあります。具体的には働く母親の増加にともない、終日保育を望む家庭が増え、それに対応するべく職員を増員するため、施設給付型の幼稚園や認定こども園に移行する幼稚園が増えている、という事情があります。もちろん公立幼稚園廃止や私立幼稚園の経営転換には近年の少子化の影響が大いにあります。

(桃林の桃源郷さんへの返信→8/27)

これ(幼保一元化)は既に実現しています。午後2時まで幼児教育のみ行う、という幼稚園は富裕層の通う一部にすぎない。幼稚園の多くは認定こども園に移行しており、午後2時以降は延長保育、土曜日にも保育士が勤務しています。

加えて、現在「こども誰でも通園制度」が審議中です。内容は<保育所などの利用要件を緩和し、親が就労していなくても子どもを預けられるようにするもの>で、幼稚園も例外ではありません。これにより都市部の待機児童問題が解決するとも思えませんが、急激な少子化で地方の園児数は減少する一方ですので……

 

2023/08/26

この2日、投稿を控え、いろんな意見を観測していた。自分とは違う消極的容認派の考えも務めて読んでみた。

処理水に含まれたトリチウムの量は他国の排水と比較しても微量

今回の処理水放出はコスト的には合理性が高いが決定プロセスに問題がある

いずれは放出しなければならなかった。今がその時だ

このように、放出容認派の多くは「処理水は無害であり、ただちに健康に影響はない」と考えている。放射性物質等は地球上いたるところに存在しているのになにを今さら騒ぐのだといったふうに、ALPS処理水の海洋放出自体に問題はないと結論づけている。

だが私は、楽観的すぎるのではないかという懸念を拭いされない。

処理水放出は一過性の事業ではない。満タンのタンクがからになったら終わりではなく、半永久的に放出が続くことを何時も心に留めておきたい。その上で、この決定で福島原発の問題が解決したのではなく新たに始まったのだ、ということを周知しておきたい。将来この放出が生態系に影響を及ぼさないとは誰にも断言はできないのだ、と。

今回の処理水放出は、日本が環境破壊に手を下した象徴的な事象として、永らく記憶されるだろう。

私は、ある意味では自分も海洋汚染に加担していると考えている。日本政府の拙速な決断を止められなかったことを悔やんでいる。

日本国民は取り返しのつかないことをした。これまでも地球の環境にダメージを与えてきたが、今回の処理水放出による海洋汚染は決定的だ。中国の輸入禁止措置も今だけだ、いずれ輸入を再開するだろうとする楽観的な見通しもあるが、甘い。世界は絶対に今回の出来事を忘れないだろう。

記憶は風化する。2020年7月25日、モーリシャスの南東部沖で貨物船「わかしお」が座礁し、約1000トン以上の重油が流出した事故を、いったいどれくらいの日本人が覚えているだろうか? ほとんど忘れているのではないか。私も忘れかけていた。

私たちは忘れやすい。とくに日本人は都合の悪いことを水に流そうとする。しかし、水に流して済むことと済まないことがある。風評被害の払拭に努めるだの、海洋放出についての理解を醸成するだの。そんなおためごかしは、国内ならともかく、国際社会では通用しない。水に流せない。それがワールドスタンダードだ。

 

それにしても、維新の議員・音喜多駿の<美味しい日本の、福島の魚を食べれないなんて可哀想に>という下劣な捨てゼリフには唖然とした。
美しい日本を仄めかし、
ら抜きの稚拙な助動詞を用い、
「可哀想に」と相手を見下ろし。
無意識のうちにかも知れないが、これだけ挑発的で底意地の悪い表現ができる者はなかなかいない。古市憲寿にも共通するが、なぜ彼らは皮相でイヤミな物言いを使いたがるだろう。世代論にしたくはないが、今後も、言葉の端々に表れた深層心理を探るべく、モニタリングしてみたいと思う。

モニタリングとは「監視、観察、観測」を意味するが、あまり好きな言葉ではない。あと、『モニタリング』というテレビ番組があるけど、有名タレントが現れて一般人が動揺するさまを密かに観察するという構成は、悪趣味でしかなく、テレビの支配力を誇示する目的が露骨に表れているようで、私は観ない。 

 

SNS鰯の記録4(2023/08/11〜08/18)【鰯の独白
はてなブログに投稿しました。今年の盆休みはマストドンにけっこうたくさん書いている。緑色フォントで記された部分がそうだね。中盤かなり思考した形跡があるけど、掘り下げが足りない。そのせいで見向きもされなかったが、次への布石としたい。書いたものの中にヒントが埋まっている。とりあえず素材をぜんぶ並べてみることだ。

kp4323w3255b5t267.hatenablog.com

私は「はてなブログ」にまとめた記事を紙に印刷して、ファイルしている写真)。記録を整理しておきたいというよりも、自分の手元に置いておきたいのだ。だってインターネット上のテキストなんて、いつ消滅するかわからないじゃん。莫迦だなぁと自分でも思うよ。読み返すことも滅多にないから。

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発がん性が指摘される有機フッ素化合物が新たな井戸から検出

熊本市中央区と北区の14の地点で国の暫定基準値を超える数値の有機フッ素化合物PFОSとPFОAが検出。さらに追跡調査を行い、17地点で基準値を超える数値が検出された。

私の地元でも水質汚染が問題になっている。

豊富な地下水に支えられた熊本の水道水。ところが近年、水量の枯渇と水質の異常が相次いで報告されている。熊本県半導体工場の誘致にともない、新たな給水場をつくる予定だが、これが地下水にいかなる影響を与えるかが懸念されている。

ただ、暗い話題ばかりではない。

井戸の水質調査は熊本市環境推進部が率先して行なっており、熊本県民テレビも取材を重ねている。

また、水源郷である上益城郡山都町産廃処分場建設は、昨年、多くの反対意見を受けて県が認可をいったん中断、事業見直しとなった(事業者は諦めていないので油断はできないが)。 TSMC等の進出にわきたつ熊本だが、産業の発展と環境の保全の二つを両立してこそ、地域の未来があるのではないか。

www.kkt.jp

(千太郎さんへの返信)

水質の異常には、必ず原因があるはずです。熊本市の調査には期待しますが、なぜフッ素化合物が井戸水に混入したのか、原因を探らぬまま、「飲まないように」と注意喚起をうながすだけでは、問題は解決しません。

水質異常には、かならず原因があるはずだ。 熊本市の水質調査とKKTの追跡取材には期待するが、なぜ有機フッ素化合物が井戸水に混入したのか、その原因を特定しないまま、「飲まないように」と喚起をうながすだけでは、問題は解決しない。

工場排水か生活排水かは分からないが、今現在は不明とされる、汚染の原因が何であるかを突きとめることが調査の真の目的であろう。原因を特定してこそ、はじめて浄化装置の設置等の具体的な対策をとることができる。いかにして水質を保つのか。行政と地域社会の誠実が問われている。

 

ツイッター(Xとは呼ばない)は議論が一つの方向へ流れがちだけど、是が非かの二項対立に陥らないためにも、一人ひとりが多角的な視点をもたらすことが大事だと思う。目下の問題を語らないからといって、その人が無関心であるとは限らない。多様な話題を積極的に語りあい、言論空間を活性化させよう。

(ぬまちゃんさんへの返信)

私はよく「今⚪︎⚪︎について触れないのはマズいんじゃないか」という無用な焦燥感に駆られます。自分でも良くないなと思います。問題の本質をよく理解しないまま発言してしまうこともあります。あとで、書かなきゃよかったと後悔します。なので、調子のよくないときは静観するように心がけています。

 

【今日のゲーム】
いくらエースとはいえ、病み上がり(特例2023=新型コロナ)の高橋光成に慣らしナシでの先発は酷だ。制球が定まらなかったのは主審のせい。そういえば今日もタッチアップの判断でセーフがアウトに覆った。不審なジャッジにやる気を失くしたライオンズ打線は、ファイターズ伊藤大海に完封くらった。

 

2023/08/27

さっき車内でラジオを聞いていたら、打ち上げ花火の歌が流れていた。夏の終わりとともにせつない恋もはかなく散った的な。歌詞も旋律もなんとなく聞いたふうな。先駆はジッタリン・ジンの「夏祭り」だろうが、もう何十年もあれをなぞっている。風物詩として消費される、まったく進歩がない邦ポップス。

企画にあてこむ制作サイドが悪いのか、依頼に応えてしまう小器用な歌い手や演奏家が悪いのか。それとも、聞き覚えあるような楽曲に安心してしまうリスナーに責任はないのか。
私は、この三者が共犯関係であるように思える。そしてその円環は年々縮まっているようにも見える。

先日、テレビの音楽番組の説明過多が批判の対象になっていたけど、問題は同根だと思う。

春=卒業=桜ソング、夏=失恋=花火ソングといった書割的「分かりやすさ」に準拠してしまうのは、日本人が過剰にコンテンツを重視するからだ。その結果、言葉で説明がつくものにしか、反応できなくなってしまっている。

(「モニタリング」について、アンダーソンくん さんへの返信)

そりゃあ目の前にとつぜん川口春奈が現れたら私だってドッキリしますよ。でも、きれいだなあとは思っても、フツーあんなにあたふたしないと思うんです。なんだか世間がテレビの演出をなぞっているように思います。有名人に遭遇したら、とりあえずヤバいヤバいと叫ぶのが慣例化している、と。

(ぺこままさんへの返信)

私は「モニタリング」という言葉にまつわる、危うさについてを話していたつもりだったんだが……
まぁいいや、やりとりが楽しけりゃ。

(このあとお二人からは、とてもまじめな返信をいただいた)

 

わが家のデヴィッド・ボウイ

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【あとがき】

8/22ごろから、私のツイッター(Xとは意地でも呼ばない)とマストドンの投稿内容に差がなくなってきた。ツイッターでランダムに放った感想のうち関連性のあるものを→マストドンで500文字にまとめる、といったプロセスをたどるようになったのである。マストドンのトゥートだけを囲むのも煩雑だからやめた。おかげさまで今回は記事にするのがかなり楽だった。半分編集されているようなものだから。それに、そのほうがマストドンの人たちによく読まれる。ただ、字面をあまり整えすぎないように気をつけたい。文章は多少デコボコしていた方がおもしろい。鰯 (Sardine) 2023/08/29