2023/01/22
【今週の新譜】
アントニオ・ロウレイロ(ブラジル)のニューシングル。一昨年の傑作「サウダージ」からずいぶん経ったが、待った甲斐があった。彼ほど高い音楽性と親しみやすさを併せ持ったマルチプレイヤーにしてシンガー・ソングライターは世界中を見渡しても数少ない。今年中に充実したアルバムを発表してくれると期待している。
【先ほど、ようやく事態を把握した】
なにか不穏なことが起こっていると感じていたが、ようやく事態を把握した。 件のアカウントは以前にとんちんかんな返信をもらったからミュートしていた。だから気づかなかった。ホームをのぞいてみたところ、カントやサンデルについての感想を記していたが、独りよがりな解釈で、ひどいものだった。勉強しないでおのれの感覚だけで書くと、ああなる。独り言なら見逃すこともできるが、返信で自説をごり押しするのは、だめだ。そういう行為を難癖というんだ。
青織亜論みたいな詭弁屋がツイッターにはごまんといるが、劣化版がマストドンにも居るんだとわかってげんなりしている。本人は無敵状態でゴキゲンだろうけど、当てられた方はたまったもんじゃないよ。ああいう手合いに説得はムダだ。ブロックする他ない。
しかし、人のトゥートの意味を理解しようともせず、文脈無視で切片に反応してしまう、彼みたいな醜態を、私もさらしているかもしれない。諺にもあるように、人の振り見て我が振り直せ、自説に拘泥する前に頭を冷やせ、と自分に言い聞かせている。 ツイッターのように、コップの中のあらそいで疲弊する愚は避けたい。
(BSイレブンで放送中の米テレビ番組『ファスト&ラウド』を観ての感想)
うーむ、メカニックのアーロンがいないとつまらんな。経営者リチャードひとりでは成金趣味が勝りすぎる。アメ車改造は愉快だが、観るのは今回でおしまいにしよう。
2023/01/23
寒いなぁ。 月曜日は朝風呂に入るのが習慣なんだけど、湯船に浸かるまでが凍える時間だよ。 電気代節約でコタツしか使わないけれど、今朝はエアコンの暖房を入れようっと。
NHK政治部小嶋章史の解説、退屈でつまらないな。支持率だとか攻勢を強めるだとかを語る口は、国民のみなさん政治に興味を持たれないようにとアナウンスしているみたいだ。もちろん元凶は、経済低迷の打開策を持たない現政権にあるのだが、じつは政治部記者のような人たちこそが政治への期待を諦めているような気がする。それもこれも大メディアがWatchdog=社会の木鐸という使命を回避してきた結果なのだが、なんとなくこのまま日本は没落していくんだよなー的な諦念が、無表情からにじみ出ているようにみえる。 ま、「エキサイトな政治」を演出されても困るんだけどね。テレビを漠然とつけているリビングの視聴者は、「政治どうでもいいや」というアパシーに襲われるだろう。
はるか阿蘇の峰々がぶ厚い雲に覆われていた。
(私がブースト(紹介)したトゥート(投稿)の中に、<リベラルの最大の課題は、若いモンにいかに「ロールモデル」を示すか。>という問題提起があり、それに疑問を抱く意見をちらほら見かけて)
あー、最初のトゥート(虚無的な人物=安倍を支持した大衆は決して、ものが見えていないわけではない)をブーストしないといけないようだね。
安倍なき以降の政治「部」のやる気のなさを考えるに、おもしろい問題提起だと思ったんだかな。
「人ありきの政党はあやうい」的な言説があるけどさ、いまだに意味がわからないんだ。誰が立とうと選ばれようと党利党略党是党則があればよいのか。一人の強烈な個性に依存してはならない、というならまだ理解できるけれども。
たとえば<「人柄が信頼できるから」が18%などとなりました>っていうけど、内閣支持率に、人柄の善し悪しを問う項目が要るかな? NHK的には必要なんだろうけど。
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/91914.html
ちなみにこれは昨年11月の調査です、念のため。
岸田総理の不人気は、彼の無為無策ぶりだけが原因ではなく、そこに覗く怜悧さが拍車をかけているんだろう。怜悧さ、と言っても、まともに日本語が喋れる、というほどの意味合いだが、多分今は、その程度の知性も忌避される風潮にある。安倍晋三は言葉は悪いが「できの悪いやつの星」だったのだ。(ハセガワサトル氏のトゥートより)
こちらもブーストしておこう。③④⑥①②の順に並び替えてみて。(ハセガワサトル氏の)ホームに行ってみれば、印象も変わるだろう。
バイパス沿いの食堂「ウエスト」でうどんを食す。
丸天うどんを啜っていると、妻が、
「前よりも美味しそうに食べている」
といった。前とは、太り気味だったころのことだ。私はこの一年で十キロ痩せた。
「体重と関係あるかどうかはわからんが、執着は少なくなったな」
「ずいぶん固執してたもんね」
「うん、以前なら、ぜったい天丼セットを注文していた。なんかさ、うどん蕎麦屋に入ったら、海老天頼まないと損したような気分になってたんだ」
「今は違う?」
「今は違う。……丸天で満足してるよ」
店先に出て暗くなった空をみあげた。
残念ながら、丸い月は浮かんでいなかった。
車内でラジオをつけたら、キー坊の悲しい色やねがかかった。そらで歌えた。珍しく歌詞ぜんぶを覚えていたんだ。
私が「大メディア」と表記する理由は、まぬけにみえるから。「マスメディア」ってなんだかスカしてるでしょ。「在京メディア」と書くこともあるね。「マスコミ」なる短縮語も好きじゃないな。「マスコミュニケーション」というほどコミュニケートして来ないじゃないの、こっちの方へは。
今夜はBSで映画『ジュディ』を観た。
私が即座に感想を述べられるのは音楽だけ。
いや、この件については言っておかねばなと思っても、たいていツイッターですでに言及しているからなあ。自分のなかでは今さら感がすごくある。
自分の考えにそれほどヴァリエーションがあるわけないからさ、あーこのこと前にもいいましたっけ、って早々に引っこめてしまうこと多々あり。
政治と人柄について書こうとしたんだけど、投稿したところでなんになると思ってしまうんだよな。おそらく反感買うだろうと予想できてしまうから書きたくない。だってさ、あんまり嫌われたくないじゃなぁい。
(註:〜じゃなぁい、はケンタッキーフライドチキンのコマーシャルにおける賀来賢人の口調を表してみたもの。私、彼の飄々としたところが好きでさ)
2023/01/24
マストドンではなるたけ正直に、虚飾を排して書くよう心がけているが、かえってそれで、ツラくなってきている。
ツイッターでは言葉に鎧を着せていた。隙をつくらないよう身構えていたが、ある意味それで、ラクに書けていた。
心情を露わにすると、なんだか裸になったような気がする。昨日から私、要らんことばかり書いているじゃないの。
私はいったい何のために、誰のために誠実であろうと努めているのだろう。誰もそんなこと、要求していないのに。
寒いなあ。小雨が降ってる。今日は火曜日か。ゴミ捨てに行きたくないなあ。
子どものころから大好きだった歌でした。たぶんテレビの洋画劇場で聞いたのだと思います。バエズが歌い、モリコーネが作曲だと知ったのは、ずいぶん後のことでした。(1/23まりぞうさんへのリプライ)
昨日まりぞうさんのトゥートで触れられていた曲。『Sacco and Vanzetti(邦題:死刑台のメロディ)』のオリジナルサウンドトラックより「Here's to you(邦題:勝利への賛歌)」。 作曲:エンニオ・モリコーネ。歌:ジョーン・バエズ。
使用済みおむつお持たせについて、
保護者に持ち帰ってもらう保育所にその理由をたずねたところ、半数以上が「保管するスペースの確保や衛生面の管理が困難」と回答した。
これ、一概に保育施設等を責められない問題で、マンションの一室を借りている託児所や療育支援の施設なんかでは、袋に詰めた大量のおむつを置くところがまずない。置けたとしても、臭いがする。都市部だとなおさら深刻だよね。でも、子どものお着替え袋に使用済みおむつが入っているのは不衛生だし、保護者もげんなりするよね。
結局これは自助や共助では解決しえない、公助の問題だから、ときの政権が子育て支援を政策の柱としている以上、政府が具体的な策を示し、動いてもらうしかない。
やや飛躍するけど、これは自衛隊トイレットペーパー不足の問題と同根なんだ。国は推進する事業ばかりに投資したがるが、そのしわ寄せは意外なところに現れる。国は社会は、公衆と環境にまつわる衛生問題をおろそかにしてはならない。それは敵基地攻撃能力の拡充やマイナカード普及率よりも、もっと大切なことなんだ。
これほど熊本で吹雪くのは珍しい。
やばいな。これは積もる。ノーマルしか履いてないんだ。遠回りして徐行で帰ろう。
やたらと混んでいたけど、なんとかうちにたどり着いたよ。
(<ご無事で何よりです! お疲れ様でした>とのリプライをいただいて)
ありがとうございます。こんなに寒い熊本市は初めてかも。
2023/01/25
グッド・モーニン。
やあみんな、吹雪の昨日とはうってかわって、快晴青空の熊本だ。心配された氷結もなく、気分上々だよ今朝は、 ……といいたいところだけど、 朝っぱらから胸っくそ悪いトゥートを見かけたんで、爽やかな気分が台無しさ。嫌ならスルーすりゃいいんだけど。ざんねーん
スティーヴ・ウィンウッド (邦題)「青空のヴァレリー」
エアリプってのは誤解をまねく表現方法だから、あまり良くないと思っている。ただ一つだけ明言しておくと、私が今朝ムカっ腹をたてたトゥートは、森哲平さんのトゥートではないです。
今週末、熊本いきます!しかし暖かいかと思ったら関東より寒い。 弾丸ツアーみたいな感じなんですが・・ 太平燕たべてこようかなと(タイセ_イさんからのリプライ)
ようこそ。楽しんでください。寒いから気をつけて。太平燕は、うーんやっぱり紅蘭亭かな。元祖の中華園はもうないから。いや、どこで食べても美味いです。
やっぱ紅蘭亭ですかねえ。市内だとあとは聖地と言われる湯らっくすへ。楽しんできます~
その「湯らっくす」に年末ムスメさん夫婦と行ったのですが、個人的には「あがんなっせ」のほうが好きです。アクセスは「湯らっくす」に軍配があがりますけど。
なんと! でも湯らっくすはサウナ聖地なので外すわけには。。。 あがんなっせは口コミサイトみたら追いつけ追い越せで大幅リニューアルしたようですね。 一帯、水が良いとこですからねえ。両方行きたいし温泉も行きたい・・・時間がない!
あまりサウナを重視していないので(笑)。時間があれば温泉に行ってもらいたいところです。私のおすすめは平山温泉と日奈久温泉。
ですよねえ。サウナは自分にしては珍しくブームで踊っておりますが温泉も勿論狙ってます。 菊鹿にたぶん行くので平山温泉は考えてました。おすすめなんですね。 そういえば地震の前に有名な阿蘇の青風荘行ったけどそれはそれは素晴らしかったです。
註)他愛ないやりとりかもしれないけど、こういうのがSNSやってていちばん楽しい時間だと思う。この感じ、久しく忘れていたよ。
2023/01/26
ものすごく易しく説明するとね。過去あなたが誰かれの言動を見聞きして、浅はかだな、認識甘いな、こいつダメだなって思ったとしてもだ、そこで早々に見切りをつけないでほしかったんだよな。学業成績優秀だった人は往々にして学歴の低い人を軽蔑しがちだけど、低レベルの人がいつまでもそこでとどまっているとは限らないでしょう? 人間は歳をとるごとに退化するけれど、向上することだってまれにあるんだ。あの日あの時あれなんとまあと感じたかもしれないけど、最初の印象だけで誰かれの資質を評価に値せずと判断してしまうことは、早計かもしれないじゃないか。「それ以降私は彼奴の発言や行動を信用してません」と思うのも書くのも結構だけど、じゃあ私が「2002,3年ごろ某の街宣を見た。新しいリーダーだと当時もて囃されていたけど、聞けば他党の悪口ばかりで、なんだこんなもんかと失望した」と記憶をたぐり寄せたらいいのかな? 違うだろ。不毛な応酬はできればしたくない。
私は、政治家の人となりは意外に重要な要素だと思っている。あなたは、彼の人柄を胡散くさいと感じた。私は、彼の人柄を好ましいと感じた。その差は大きい。埋められない溝かもしれないね。
ゆうべ門脇麦が主演のドラマを途中から観ていたけど、彼女がコンサートマスターをつとめる市運営のオーケストラを潰そうと目論む市議(たぶん市の財政を圧迫しているから廃止すべきと主張しているだろう)が、市民会館のロビーで無料の豚汁をふるまって、オケの演奏を観させまいと妨害するシーンがあったんだ。
陳腐な設定というか、ありえない展開だなと呆れつつも、いや待て、世間は案外こんなものかもしれないぞと思った。同じタダなら、大衆はありがたい音楽よりも温かい豚汁に惹かれるものではないか、その心理の移ろいを読みきれないと、存続すべきは文化だという理念を掲げる側は、民意と乖離していく一方なのではないか、と。
もちろん市議の画策は失敗に終わる。腹くちくなった市民は、客席に戻ってオケの演奏を聴く。満席の市民会館に、英国の第二国歌と呼ばれる楽曲が高らかに鳴り響く。ドラマでの勝者はオケだった。
でも、これが現実だとしたら、会場にいた有権者の記憶に残るのは、『威風堂々』なオケの演奏よりもハッピを着て「あったかい豚汁いかがですかー」と一所懸命に呼びかけていた市議さん、の方じゃなかろうか。 ……なんてことを私は考えていた。
註:後日、上の投稿を引用したトゥートを見かけた。その方はこの市議の行為を「維新しぐさ」と指摘していた。確かにその通りだし、間違ってはいないのだが、では、その身も蓋もない維新的な手法にどう対抗すればいいのか? 野党および野党支持者は、それこそを考えていく必要があるのではないか、と思う。
なんとも嫌な感じのするニュースである。
松野官房長官の会見によると、
偽情報の拡散は、普遍的価値に対する脅威であるのみならず、安全保障上も悪影響をもたらす(中略)外国による偽情報に関する情報の集約、分析、対外発信の強化、政府外の機関との連携の強化のための新たな体制をつくる
そうだが、このことが、ネット上の(政府にとっての怪しげな)情報を取り締まるための方便となるのではないかとの懸念が拭いされない。たとえば既存のファクトチェック機関等に多くの助成が注ぎこまれ、私たちの発言内容を監視する陣容が強化されるかもしれない。政府の方針に批判的な発信をするアカウントは、真偽検証され、疑わしい情報だと指弾される可能性もある。そのことを留意しておくべきだ。
(れいわ新選組の数少ない功績は、舩後靖彦氏、木村英子氏の二人を国会に送り出したことだ、という意見に対してのエアリプ)
そりゃまた身も蓋もないいいぐさだね。
ま、功績が数少なくても、皆無よりかはマシだ。
ぼうごなつこさんの「#令和の歴史教科書」最新話を読んで
#令和の歴史教科書
— なすこ (@nasukoB) 2023年1月24日
ダメ業者 pic.twitter.com/y1uSQrRoNw
おおっ、「愚民排除装置」Ver.2か! あの機械、以前は竹田玄孫が二度ほど使っていたはずだが、所有者が変わったんだな。しかし無慈悲な機械よな。バシュッ、て。
私は、寒い日のほうがあきらかに(オーディオ装置の)音抜けがよいと感じるんだけど、みなさんはどうですか。
寒い夜はソウルを聞いて温まる。今夜はインプレッションズ。
2023/01/27
(「世界各国でいちばん聞かれているクラシックロックアーティスト」の図式をあげたトゥートに)
ボンジョヴィも強いですねー。どんな歌があるのか私ほとんど知らんけど。
「世界各国でいちばん聞かれているクラシックロックアーティスト」、すげえ面白いね。ビートルズ聞いてるの日本人だけかーとかオーストラリアはやっぱAC/DCかーとか、なんでノルウェイでスプリングスティーンが人気あるんだ?とか。
— Andy@音楽観察者 (@andymusicwatch) 2023年1月26日
https://t.co/IVPX4hdnGD pic.twitter.com/zwZYQI1x0E
(註:ツイッターで同じ投稿をみると、すごい数の反響である。心ない意見も少なくない)
うひゃあAndyさん災難だなあ。しかし、400件余の引用リツイートとはすごいね。さずがに私も経験したことないな。
ツイファンというサードパーティをのぞいたら、私も一つだけ、引用リツイート400越えがあった。覚えていないのは、返信を含めて読まないから。私は臆病なんだ。
さっきマストドンでも、私のトゥートが引用されているのをみかけて、ドキッとしたな。さいわい否定的なコメントは被さってなかったから、ホッとしたけどね。
ドレスコードはスマートカジュアルで、って何なんだよ。意味わかんねー(←あわてて今から調べている)。
目の錯覚かもしれないが、下弦の月? が膨張してみえた。
2023/01/28
(京都にずっといたのに、京都と大阪と兵庫の位置関係をまったく理解していなかったこと等について悩める投稿をみかけて)
位置関係の把握か。
私の場合、原始的な方法かもしれないが、身体で覚える、だね。
見知らぬ駅に降り、まっすぐ歩いて街の中心を探す。中央と思しき地点から、時計回りに正方形を描くようにぐるりと巡る。小一時間ほどかけて歩けば、その街の規模がわかる。街の顔が見えてくる。住む人の様子がうかがえる。
自分の裡におおまかな地図を描き、実際の地図と見比べてみると、意外なほど外れていないことに気づく。さっき曲がった角はコレだな、この建物は病院だったのか、などなど。国内でも国外でも、私はそうやって土地勘を鍛えてきた。
構造の簡単な街、複雑な街、歩いていて楽しい街、苦痛な街、街はどれも違い、一つとして同じ街はない。街の探索に慣れてきたら、迷うことさえ楽しくなる。あれれ、ここさっきも見た景色だぞ、ひょっとしてオレ同じ所ぐるぐる回ってたのか、なんてね。私の場合、難易度の高い街ほど魅力的に思える。
これ、男性ならではの行動だと思う方がいるかもしれない。けれども、上に書いたような感覚を、もっともリアルに描いているなと私が思ったのは、須賀敦子だった。読んでいて、アドリア海に面した町を探索しているようで、ドキドキしたな。
ただ、街道筋の景色は、日本じゅうどこへ行ってもさほど変わらない。高崎だろうが浜松だろうが久留米だろうが、街の周縁は均質化する一方だ。「歩く」や「立ちどまる」がなく、自宅から目的地(店舗)まで、点から点への移動がもっぱらだから。
どこか観光したいところはありますか、の問いにはこう答えたい。観光施設に行くのが目的ではなく、あなたが生まれて育った町がみたいのです、と。
国内でも海外でも、そうした歩き方をすると風景の解像度がどんどん上がって、そこに住む人々の息遣いのようなものも感じられて楽しいのですよね。(高橋ミレイさんのトゥートより)
『トリエステの坂道』のように? 熊本中心部を歩き中(タイセ_イさんのトゥートより)
上通の先、並木坂、上林町、藤崎宮に向かうあたりが、歩いていておもしろいです。
北上してまさにこれからその辺です!(自分の嗅覚自賛!)
【過去記事『サウダージ』について】
2012年から翌年3月にかけて、次第に行き詰っていく様子が手に取るようにわかるツイートの選り抜き。もちろん私の心象風景であり、現実そのものではない。
とにかくよく歩いた。自ら「歩きの達人」を名乗れるくらいに。東京では電車賃を浮かすために路線選びを工夫した。たとえば都営三田の沿線に目的地があるとすれば、運賃の高い三田線を使わず、二十分ほど歩いて東武東上線を利用するというふうな。この時期に書きつけたメモからの、贅肉のない剃刀みたいなスケッチは、そうしたケチケチ作戦の産物だ。
なお、当時はスマフォを所有していなかった。所有の携帯電話からではなく、Webからの投稿で、書くのはもっぱら未明の刻だった。
kp4323w3255b5t267.hatenablog.com
2023/01/29
あゝ、なんてことだ。トム・ヴァーレインが亡くなるなんて! テレヴィジョンの『マーキー・ムーン』は青春の聖典だった。トム・ヴァーラインはオレだと思いこむほどに。
若いころ夢中になった音楽を今あらためて聴いていると、年月を経てノスタルジーしか感じないケースがほとんどだけど、テレヴィジョンの『マーキー・ムーン』は別モノだ。オールタイムでみずみずしい。永遠に古びない、奇跡的な演奏と録音。
— 岩下 啓亮 (@iwashi_dokuhaku) 2018年2月14日
https://t.co/GJDsyqnMgi
もちろん『マーキー・ムーン』は不朽の名盤なんだけど、未聴の方にどれか一曲をと問われたら、テレヴィジョンのセカンドアルバム『アドヴェンチャー』収録の「デイズ」をあげたい。今の若い人たちにも、すんなり受けいれられる、みずみずしさに満ちあふれているから。
ソロアルバムからも、ソロ第二作『ドリームタイム』より、終曲「Mary Marie」を。ハチロクのリズムをセンスよく各パートに配置した佳曲である。トム・ヴァーラインの音楽は、詩的なセンスはもちろん、アンサンブルの構築に妙味があった。 (ちなみにVerlaineは詩人ヴェルレーヌを意識した名前で、こんにちヴァーレインと表記するのが一般的だが、私はついヴァーラインと表記してしまうんだ)。
(「マーキー・ムーン」のレコードヴァージョンを掲げた追悼トゥートへの返信)
私もA面の最後でフェイドアウトする方が好きです。CD以降の完全版はちゃんとエンディングが決着するけど、F.O.のほうが輪廻する感じがして。
【一週間後のおさらい】
アントニオ・ロウレイロについて、やはり2021年発表のシングル「サウダージ」を紹介しておきたい。サウダージの意味を探究しているような内容の楽曲で、スティーヴィ・ワンダーを思わせるシンセベースのラインが美しい。そう、すべてのパートが歌っている。鼓動のように脈打っている。
鰯 (Sardine) 2023/01/30