鰯の独白

鰯は、鮪よりも栄養価が高いのです、たぶん。

ツイッター鰯の記録8 (2023/07/01~07/10)

【はじめに】

大雨に見舞われた7月上旬だった。ツイッターは不具合を連発し、これはいよいよヤバいなという声が出はじめた。個人的にはなによりもパンタの逝去にダメージを食らった。

 

2023/07/01

私がフランク・ザッパの「シャリーナ」を初めて聞いたのは『奴らか俺たちか?』。次に『チャンガの復讐』。好きになったのは『Vol-3』で96年の『ロストエピソード』で楽曲の雄大さに気づく。今回の『ファンキー・ナッシングレス』にそれの初期版が収録されている。デジリバなしでモアベターよ。

open.spotify.com

松尾潔さんの退社(誤:契約解除)について、例のごとく経営者目線の雀どもが〈会社に不利益な発言してるんだから辞めさせられて当然〉的な芸能事務所擁護をさえずっているが、なんとまあ醜悪な風景だ。私はコラム記事やツイッターの意思表明で氏を信頼している。これからも「やわなラブソングをつくるため」に活躍してほしい。

松尾潔 on Twitter: "15年間在籍したスマイルカンパニーとのマネージメント契約が中途で終了になりました。 私がメディアでジャニーズ事務所藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。 私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です。 今までのサポートに感謝します。バイバイ!" / Twitter

松尾潔さんは邦楽ポップスに「スウィートネス」の概念を定着させた人だ。日本人が苦手としてきた愛し愛されることの大切さを音楽で伝えようと腐心してきた。たんなるブラコンの導入ではない。そこは正しく認識しておきたい。

 

吟味するスタンスさんへの返信)私の母は晩年認知症を患っており私を息子だと認識できずに「お兄さん」と呼んでいました。ただ、亡くなるまで県職員の意識がありました。生活改善普及員の仕事について、誰彼となく話していました。

 

2023/07/02

API呼び出しの回数制限ってことだけど投稿はできるみたいだね。何が原因だかは知らないが、2023年7月2日、こういうことがあったと記録しておこう。(写真1

f:id:kp4323w3255b5t267:20230723191018j:image

イーロン・マスクのツイートによると、どうやらこの制限は一時的な不具合ではなく、認証アカウントを優遇するための意図的な措置であるらしい。これでツイッターブルーを購入させようとの魂胆か。だとしたら浅はかだ。ツイッターから即時性と情報の公平性がなくなったら、人心は離れていく一方だ。

みなさんも薄々気づいていると思うけどブルーの認証マークをつけたアカウントが有意義な発信をしているとは限らない。いや、内容がなくたってかまわないのだが、タイムラインを活性化させるアカウントがツイッターに見切りをつけるのも時間の問題だよ。いいのかそれで。いいんだろうな、経営者的には。

スマフォの公式アプリでは、タイムラインも自分の過去ツイも他の人のホームも見られない。.comから入ると、しばらくして「問題が発生しました」が表示され、再読み込みはできない。今スマフォ以外のデバイスを使ってタイムラインを見ているが、これも反映されなくなるまで時間の問題かもしれない。不便だ。(写真2

f:id:kp4323w3255b5t267:20230723191258j:image

不便さを思い知らせ、無料から有料へと誘導するツイッター社はまるで日本政府のようだ。マイナ保険証に切り替えよ、紙の保険証は廃止だと強請って脅す日本政府にそっくりモグラだ。

ツイッターが日本で普及した理由の一つに公益性がある。東日本大地震をはじめとした自然災害の際にツイッターによる情報の伝達スピードは(デマ等の副作用もあったが)他のメディアを凌駕していた。が、今回のような不具合が頻発するとなると信頼性は損なわれる。ツイッターの優れた公益性が無になる。

それから、有名無名を問わず、さまざまな人たちが、思いおもいの意見や感想を投稿することが可能で、(アルゴリズムによってかなり選別されていたにせよ)タイムラインに多様性を見出し、同時代に生きる人びとと意識を共有(見解の相違を含めて)できうるのが、ツイッター最大の強みだったのではないか。

その広大な言論空間を、分け隔てなく社会に開かれた文化の一形態を、閉ざされたものにしてしまう損失は、計り知れない。

つまりツイッターは、いつでもどこでも誰とでも無条件でつながることができ、探せば即座に見つかり、見ようと思えばすべてが見られる仕様であることが望ましい。っていうか今までどおりで良かったんだよ、イーロン・マスク

一瞬だけ見られるようになったが、また制限回数を超えちゃったよ。

ペニーレインさんへの返信)なんでも一箇所に集約してしまうことの危険性、今まさに私たちはツイッターで思い知っているところ。SNSの発信先も個人情報も一つの容れ物では脆弱、分散するのが望ましいですね。

ツイッターになにか起きてる?>だって? いま知ったみたいな小芝居はやめてくれデジタル大臣。

 

西武ドーム(通称ベルーナドーム)のオルガン、いま「サーフィンU.S.A.」を奏でていた。隅田投手がんばれ。

www.tokyo-np.co.jp

アンディ音楽観察者さんへの返信中野サンプラザでは良いライブを多く観ました。私はジョー・ジャクソンとネヴィル・ブラザーズが一番の思い出です。

 

はてなブログに投稿しました

ツイッター鰯の記録4 2023/5/16~2023/5/27)』
ツイッターが全く読めなくて、どうなるかもわからないから、過去ツイートをせっせとブログに転載しているよー。今日中にもう一つ投稿しますので、よろしければ読んでみてね。

kp4323w3255b5t267.hatenablog.com

 

しかしさっきから強烈な雷雨でズドンと家が搖れるほど雷鳴が轟いている。

 

2023/07/03

はてなブログに投稿しました
ツイッター鰯の記録52023/5/28~2023/6/7)』
編集中(というほど御大層なもんじゃないが)ずっと『夢中夢』を流していた。作者と作品との分かちがたい関係に思いめぐらしつつ。蕩けるような音響には抗いがたい魅力がある。

kp4323w3255b5t267.hatenablog.com

 

コッテルさんへの返信ツイッター社は自滅を急いでいるように感じます。

 

はてなブログに投稿しました

ツイッター鰯の記録6 2023/6/8~2023/6/18)』
熊本は昨夜から大雨で、白川が境界水位を超え、各所で冠水しているさなか投稿するのはいささか気がひけるが、編集してしまったもんは出すしかない。不埒なエントリー、どうか読んでくだされ。

kp4323w3255b5t267.hatenablog.com

 

懸案事項というのかな、先々週から気がかりだったことの、解決の糸口が見つかった。ずっと苦しかったが、今夜はずいぶんラクになった。(7月9日に続く)

 

2023/07/04

マイナンバーカードという名前を変える、か。
6月14日の下の記事が代表的だが、マイナンバーとマイナンバーカードの違いを「丁寧に」説く大メディアの動きがあった。今さらなんだ、とうさん臭く感じていたが、名称変更の伏線だったのか。こういう意思決定はやたらと早いのだな。

www3.nhk.or.jp

名前をすげかえて国民をあざむく手法を、政府はこれまでもたびたび画策してきたが(例:敵基地攻撃能力→反撃能力)、マイナンバーの証明に使うことがマイナカード当初の目的であったはず。それを今になって「じつは別ものです」と宣伝するとは姑息という他ない。それは名称変更の下地づくりだったのだ。

マイナンバー制度がなくなることは、まずない。行政の事務処理が迅速になるための共通番号だから。しかしマイナンバーカードの「メリット」は、マイナンバーが限定した利用範囲(社会保障・税・災害対策)をはるかに逸脱してしまい、今やデメリットばかりの現状だ。いったん廃止するのが最善策である。

善良なる国民は「マイナンバーカード」という名称を信用してカードを取得したんだよ。しかし実際の目的は、国の管理する個人情報を「民間」が容易に取得するためだった。詐術じゃん。いったん市場に拡散した個人情報は永遠に回収できない。その責任を誰が負うのさ。個人責任? 違う、国でしょ。

 

最近ペドロ・マーティンズの新譜『レディオ・ミステリオ』とコーネリアスの『夢中夢』を交互に聞いている。両者に共通することは演奏と歌唱の関係がイーヴンであることと80年代的カラフルでオブスキュアな音響であること。さらにこちらにはカンタベリー系の雰囲気もあって虜。

open.spotify.com

 

だが私は(SNSの将来を)あまり悲観していない。

なぜならば、危機に瀕して人は動揺もするが、なんとか救けあい、自分を含めて一人でも多くが生き延びるべく正確な情報を伝えたいという意識が優先すると思うからである。
それは善意とか無私無償の行為とかではなく、もっと根源的な、生存本能に近いものだと思う。

マイナンバーカードを<高齢者ら暗証番号なし可、保険証と本人確認のみ利用>と総務相が発言したという。大本営発表風に表すなら「転進」だが、実際は「撤退」に等しい。これで良しとするな。従来の保険証を継続すればいいだけの話だ。マイナカードに固執することこそ「税金のムダ」だと声を上げ続けよう。

暗証番号なしのマイナンバーカードは、ナンセンス国家の代名詞となるだろう。いや、もうすでに。

 

タツローサザンユーミンへのアレルギーを感じるmeuamorさんへの返信)それはとてもよく分かる。それを私も言語化できないのだけど。

かつてタツローはユーミンを「ハイプの女王」と歌で揶揄しましたが、今や彼自身「ハイプの王」と化してしまっていますね。

 

マイナンバーカードでポイント獲得、のコマーシャルに有名タレントが大勢出演していたことへの感想

2年くらい前、「どーせ鰯さんも田中みな実みたいな女性が好みなんでしょ?」と唐突にいわれたことがある。それまで意識したことなかったが、そう断言されたらあべこべに気になるものだ。で、しばらく彼女がテレビに出るたび注目していたが、マイナンバーカードのコマーシャルに出演していたことを知り、そこで興味は薄れた。

時々みんなをガッカリさせたい。

 

2023/07/05

大阪・関西万博で海外の国や地域が独自にパビリオンを建設する際には大阪市に許可を申請する必要があるが、7月4日時点で1件も提出されておらず、ゼロのまま【MBS

m.youtube.com

行政のムダを徹底的に省くと息巻いた維新の首長が典型的なハコモノ行政で国や府や市の財政を圧迫させている自業自得のありさま。

想像してごらん、人影まばらで閑散とした博覧会会場を。生ぬるい潮風の臭いが立ちこめ、フェンスの向こうに荒涼とした更地が広がる。なるほどこれがテーマ館、シンギュラリティの象徴か。夢洲のかたち、かくも無惨だ。
そんな催しに誰が7,500円払って観にくるだろう? タダ券ばら撒き、赤字は必至だ。

 

しかし「マイナンバーカードの名前を変えたい」にせよ「暗証番号なしのマイナンバーカードを高齢者などのために発行する」にせよ、閣僚たちの思いつきが浅はかすぎて、気の利いたコメントひとつ思いつかない。

 

2023/07/06

衆院議員464人を直撃「マイナカード、持ってる?」大物は回答拒否、推進派が“自分は紐づけせず”の卑怯【Smart FLASH

smart-flash.jpこのアンケート、議員のみならず省庁官僚や関連企業(富士通・日立・NTTなど)の社員にも訊ねてみてほしい。きっと「意外な回答の結果」が出るはずだ。

www.dailyshincho.jp

パソナとの癒着も大問題だのは当然として。私は以下の記述に愕然とした。

上司がどんどん交付しろと急かしてくる。他の役所と交付数を競い合っていて、上司が「隣では何枚を達成したぞ」と現場にプレッシャーをかけたり、市会議員が「うちはいま何枚だ!」と尋ねてきたり

岸田首相肝入りの「デジタル田園都市国家構想」の弊害だ。地方自治体は交付金めあてにマイナンバーカードの申請をろくに精査せず受理した。それが「マイナンバーカードをめぐるトラブル」を助長している。にもかかわらず政府は「人的ミスの原因を全点検せよ」と自治体をさらに苦しめる。悪循環が続く。

 

www.asahi.com

ジャニーズ問題で発言 松尾潔さん、達郎さん所属の事務所と契約解除【朝日新聞

しかし大新聞朝日が、タブロイド紙日刊ゲンダイ』をアイキャッチに使う時代がくるとはね。ジャニーズ問題を正面から取り上げられない事情もあるのだろうが、ある意味、痛快でもある。

ところで。

スマイルカンパニー小杉代表のプレスリリースを読むと、<今回の契約解除は、松尾氏によるこれまでの社内外での言動等に鑑み(中略)終了することとなったものです>と記されている。松尾潔氏が「提言」する前から、松尾氏の「踏み込んだ」発言を不快に思っていたのではないかと推測できる箇所である。

私がツイッターにおける松尾氏の発言に注目しだしたのと同じ頃、スマイルカンパニーは氏の発言内容に困惑していたのだと想像する。

「ラブソングばかり作ってきた松尾さんでも政治の話をするんですね」「踏み込みましたね」「お立場大丈夫ですか?」
この数週間どれだけ言われてきたか。

そのたびにこう答えてきました。
「ヤワなラブソングをもっと作り続けたいからこそ、話してるんですよ」

昨年2022年7月11日の松尾氏のツイートである。

政治の話題にも踏み込む決意を控えめに表明した氏の率直さをスマイルカンパニー側は厄介だと感じていたのではないか。ずっと、くすぶっていたのだ。

news.yahoo.co.jp

 

2023/07/07

amp.natalie.mu

パンタ逝去の報を受け

四角い小さな部屋の中にも
でっかい世界が転がってる
きみに蹴られるのを待ってるはずだよ
稲妻にうたれてよみがえれ

(中略)

この眼で見届けてやるよ
これからきみが
よみがえるきみが
ステファンの6つ子が
動かす世界を

作詞/曲:中村治雄(PANTA

open.spotify.com

アンディ音楽観察者さんへの返信)今夜はPANTAを偲んで、彼同様に下戸だけど、したたか飲みます。

 

私が浜松から引っ越したとき、所沢市を選んだのはPANTAの影響。うちの子は所小から小平の錦城に進んだが、子どもよりも父親が「パンタと一緒だ」と喜んだものでした。

ぐでんぐでんに酔っ払って家に帰りついた。二十歳のころパンタに大学ノートの裏表紙に書いてもらったサインを探したが、見つからなかった。どっかにきっとあるはずだ。ツイッターを開いたらフォロワーが十人くらい減っていた。知るもんか。悪いが今夜は政治についてツイートする気分になれない。お弔いの夜だからな。

いくつもの夜を越えて、私たちは生き続けてきた。
あといくつ夜を越えたら終わりが来るんだろうか。

極楽鳥
極楽鳥
少年の夢でさえ
きみに敵いはしないだろう
あー月の下で
きみはかすかにうたをくちずさむ
最後のうたを
割れんばかりの拍手の中で

最後の歌を
足鳴らす少年の前で
最後の歌を
叫び続ける少女の前で

極楽鳥(マーク・ボランに捧ぐ)
作詞/曲:中村治雄

open.spotify.com

 

2023/07/08

ただの音楽好きの私が、政治にかんする問題を語りはじめたのは、じつはツイッターからです。私は俗にいう「陸山会事件」で小沢一郎が司法と大メディアによって政治生命を危うくされそうになっていることに強い危機感を抱いて、なんとか小沢一郎への世間の誤解を解消すべく、ツイッターをはじめたのでした。

そこで仲間も増えた。私は合間あいまに、日常の風景や雑感や聞いている音楽を混ぜるようにした。読むほうも書くほうも、政治の話ばかりではうんざりするじゃありませんか。生活のドキュメントを書こう。今なにを感じているか、自分はどう思うのかを正直に打ち明けるのが一番だし、長続きすると思ったんだよ。

音楽と政治は分かち難いものだし、ポピュラー音楽だとなおさら社会との関係性が重要なファクターになる。音楽そのものの芸術性のみを論じていても、あまりおもしろくない。同時代に生きる人たちが、それを聞いてどう感じるかが話題の焦点になるのは当然のこと。そう考えつつ、今までツイートしてきた。

この間から小山田圭吾コーネリアスの『夢中夢』を毎晩きいている。この作品に私は絶賛を惜しまない。先行シングルの「火花」を聞いてみよう。プリファブ・スプラウトを連想する箇所もあるが、これだけ滑らかでとろけるような音響を表現できるギタリストはあまりいないと思う。

open.spotify.com

小山田氏は、東京五輪時に、過去のインタビュー記事が問題となり、社会から厳しく糾弾された。私も『たぶん、もう二度と聞かないだろう』という短文を投稿して、氏の釈明に、なにがクリエイターだと憤っている。が、私は当時の見解を撤回しなくてはならない。きまり悪いけど。

iwashi-dokuhaku.medium.com

作家と作品を切りわけることはできない。小山田本人の過去の言動は許されざるものである。しかし私は『夢中夢』という作品に圧倒された。よくぞここまで楽曲を磨きあげ、音響を究めたな。完敗だと感じた。私はそこに自ら招いた逆境をくつがえす「クリエイター」の姿をも投影したことを告白しておこう。

ちなみに山下達郎だが、最近の彼の音楽にはほとんど興味ない。退屈な定型文を読まされている感じがする。『ARTISAN』のあとはアルバムも買っていない。だから論ずる資格もないけれど、もし山下達郎が、往時の傑作を凌駕するような作品をつくったら、素直に脱帽する。非情なようだが、それが大衆だ。

PANTAはテレビに出演することは稀だったし、トヨタの「レーザー・ショック」以外はコマーシャリズムとも無縁だったけど、熱烈な支持者が大勢いた。幸せな人生だったかもしれないよ。

では、もうじき<庶民の暮らしがどうたらで山本太郎しかないとかポエムかます>に戻る。
ご清聴ありがとう。

 

2023/07/09

「……状況は暗い」。
ブライアン・イーノを突き動かすものとは何か。いま、自ら歌い訴えることを明かす【CINRA】

www.cinra.net内容あるインタビューだ。

どうしてそうなのか? それは君の注目には金銭的な価値があるからだ。君も資本主義のビッグ・マシーンの部位のひとつということだ。

最初に気づいたのは社会格差の広がりだった。この点は、さまざまな証拠を調べるうちにはっきりしていったというのかな、生産性は上がっているにも関わらず賃金は横ばいのまま。企業経営者側の非常に富裕な層と、そうした企業で働く者や一般人層、そのあいだの格差が広がる一方だと。

彼ら(テクノロジー系エリート)はみな、というか正直、私もそうだったんだが、インターネットがはじまった当初は「よし、ネットがなにもかも解決するだろう」と思っていたんだよ。突如として我々すべてが互いに会話できるようになったし、きっとこれで万事解決だと

反省するブライアン・イーノ

 

私たちがツイッターで話した無責任で気まぐれな感想は、情報として吸い上げられる。それに価値がある理由は、無責任さゆえにである。集積された情報から人工知能は最適解を導き出し、資本家は消費者の動向を掌握している。私たちは日夜あくせくと連中に生活の情報を提供している。搾取されているのだ。

先日私はFacebookにアカウントをつくった。十年前のアカウントにログインできなかったから。理由は、まぁ万が一のために。今さらだが老舗のSNSに足場を置いとくのも手か、と思ってね。しかし最初でつまづく。書く気が起きない。繋がりたくないのにつながれと促すシステムにのれない。たぶん使わない。

たぶんSNS自体がもう「古い」のだろう。文字主体のツイッターはなおさら若い方々にはまどろっこしいのかもしれない。だが、私が今からTiktokなどに動画を投稿しても「痛い」だけだ。Facebookもやたらと動画をおすすめしてくるが、なんの感興も起きない。誰かが飛んだり跳ねたりするのをみても楽しめない。

ならばSNSに代わるものは何かと問われても、私は「さあ?」という他ない。新しいサービスが提供されて、それに乗れるか乗れないかの判断はするけども。自分の意見を開陳できる場所は確保しておきたいね。それがビッグデータに利用されても、いいさかまわない。一定数の不満分子がいないと不自然、だろ?

うちのチャイの写真でも置いとくか。 

f:id:kp4323w3255b5t267:20230723205726j:image

しかし日本は本気で「処理水」という名の汚水を海に放出するつもりなのか。気は確かか。水俣から何も学んでないじゃないか。

女子高生が日本を論破!映画『君たちはまだ長いトンネルの中』ロング予告 - YouTube

昨日「トンネル」の名のついた映画をYouTubeで観た。私は反緊縮派で、消費税は廃止されるべしと考えるものだが、あの映画を喜ぶのはどうかな、と思った。なにより自転車を漕ぐ女子高生に(行動の象徴として)希望を仮託するのは「違う」と感じてしまうから。

サンデーモーニング三輪記子さん、マイナンバーカードの本人確認について、選択的夫婦別姓制度の法改正に言及したのは、よい着眼点だった。個人情報の一元化を急ぐあまり、たくさんの例外が無視されてしまう。その一例を示したという意味でも。

さっき悪口を書いたからかな、Facebookからこんなお知らせが。たぶん以前のアカウントと今回つくったアカウントの情報がほぼ一致していたため、確認の必要があると判断したのだろう。さっそく対処したけど、疲れるね、こういうの。 

f:id:kp4323w3255b5t267:20230723210216j:image

みんながみんな「いいね」ばかりになったら、それがユートピアか? そんな莫迦な。

なんとなくだけど、タイッツーにアカウントを作成してみた。今のところ巨大なシステムでないからいいかな、と。(註:すぐに飽きた)

私はパリーグTVを観ていた。ライオンズせっかく先制点を奪ったのに裏の回で7点も取られた。強いなバファローズ
試合を観るのが辛くなってツイッターに目を落とすと、例のラジオ放送の話題が流れる。予想以上に酷薄かつ醜悪な声明。山下達郎のファンでなくてよかった。信奉者だったらジゴクだろう。

www.sponichi.co.jp

京セラドームにトーケンズの「ライオンは寝ている」が大音量で流れている。当てつけかよ、と思う。

逸見龍生さんへの返信)<日本社会ではいま、数多くのドラマがほぼ同じようなマンガ的スタイルで量産されている>問題。

現実の反映なのでしょうが、塀の外に巨大な外敵がおり、子どもたちは飼育され、人類は食糧にされるようなディストピア漫画が増えすぎました。一人の女子が世界を救うor覆す物語も類型に過ぎると感じます。

しかし3点とり返した。若手が懸命に何かを掴もうとしている。まだ試合は中盤。がんばれ埼玉西武ライオンズ

のぶさんへの返信)「理由は決してそれだけではありません。ほかにもいろいろあるんですけど」の部分がまさにホンネで。スマイルカンパニーおよび山下達郎は松尾氏の「政治的に踏み込んだ」発言が許せなかったのだと私は解釈します。それは日本の芸能事務所にとってはひじょうにまずい、困った事態だったのでしょう。

本件の特殊性に鑑みさんへの返信)私もね、好きでもない山下達郎のことを、あれこれ考えるのは憂うつなんですよ。できれば無視したい。けども数年前から彼の「歯に衣着せぬ発言」がよく取りざたされるようになって。それがことごとく体制順応に便利な言説ばかりで、問題あるなあと思っておりました。で、今回はトドメを刺しにきた感がある。

単純に社会性が欠落していますよ「キング・オヴ・ハイプ」氏は。ツイッターなどSNSで囀る烏合の衆など眼中にないと思います。安倍晋三流にいうなら「こんな人たち」でしかない。

アンディ音楽観察者さんへの返信山下達郎氏の称える「蒼氓」とはすなわち物言わぬ大衆。サイレントマジョリティのことのようですね。

心中お察しします……

桃園凛さんへの返信)大衆受けの何が悪いの、という向こうっ気と、ポピュラー音楽を再定義し、体系化した功績は大だと私は山下達郎を評価しています。ですが、数々の発言を知るにつれ、芸能を極めるには、自我が肥大しすぎたように思えました。

 

(※ 7月3日ツイートの続き)

「常に人生の大半が仕事に占拠されてる」とはほど遠い人生を送ってきたけれど、ここ二週間くらいは「一日の大半が仕事に占拠されて」いた。帰宅しても、仕事のことが気がかりで、他のことが手につかなかった。数日前にようやく問題が解決の方へ向かいつつあるが、まだ片づけるべき業務が山ほどあって。

詳しい内容は書けないが、私の立場からすれば、それは急なルール変更だった。そんなの今さら飲めない、条件をつけるなら事前に報せてもらわなければと伝え、相手が私の納得できる提案を持ちかけるまで、待っていた。辛抱した甲斐があって、当初に提出したものに、一枚の書類を追加することで妥結した。

以前の私なら、ヤケになっていたかもしれない。しかし、自分の仕事がおよぼす影響と損失を考えたら引くことは許されなかった。相手の後ろ盾を考えると粘り勝ちだといっても差し支えないだろう。が、もう神経戦はまっぴらだ、なんでこの年齢になってこうも神経すり減らさなきゃならんのだと思った。

 

あともう一つ消耗していた理由がある。人間関係。直接的ではなく間接的に、ではあるが。
薄いボキャブラリーと無邪気を装った態度で、周囲にそれと悟られず自分を善い人に見せつつ、狙った相手のみを確実に傷つける才能を持った人物を目のあたりにしたからだ。
人はこうも残酷になれるのかと恐ろしくなった。

うわべだけとり繕った偽善者の存在に、私はちょっとした人間不信に陥った。幻滅している最中にツイッターが不具合を起こしたことは、私にとって幸いだった。もし正常に作動していたら悪罵を連ねていた。危ないところだった。
最近は油断は禁物、隙をみせるなと気を引き締めている、私は頑迷な年寄りだ。

 

2023/07/10

よく「相手の心を折る」とかいうでしょう。相手の心をへし折る言葉って実際にあるんだよ。知性や教養とは関係ない。いかに相手にダメージを与えるかに長けた性格の持ち主は、誰もが口にするような言葉や、あるいはちょっとした仕草で、たやすく相手をダークサイドに突き落とせるんだ。怖いよね。

いるんだよな、悪意を自由自在に操れる人が。そんな人には近づかないことだ。

 

最近「〜でございます」をよく耳にするなあ。ポップス界の大御所も、よく口にしてるよね。

 

記録的な豪雨だ。

福岡、大分、佐賀の方々、どうかご無事で。

 

【あとがき】

次回から、ツイッターマストドンの二股をかけるので、『SNS 鰯の記録』とタイトルを改めます。 鰯 (Sardine) 2023/07/23