2024年9月21日、岩下啓亮Sardineは、シングル『夏の記憶』を緊急配信した。
今年に入って私は過去に録音した音源を発掘し、岩下啓亮 Sardineとして、7枚のアルバムと1枚のシングルをリリースしました。もう残りは出すまいと決めていましたが、選に漏れた曲の中から、これは紹介するに値するのではないかと思った楽曲を発表したい、と心変わりしました。
この「夏の記憶」は、録音した当時、いつかきちんとアレンジようと考えて、とりあえずスケッチしたものですが、その「いつか」は永遠に来ないのだと悟り、それなら忘れないうちに早く出してしまおうと決心した次第です。
私に残された時間はあまりありません。出し惜しみせずに、誰もがいつでも聞ける形にしておこうと思います。
夏の終わりの寂寥感と痛みをせつせつと、しかし感傷に溺れすぎないよう、アコースティックギターの弾き語りで、淡々と歌いました。(TuneCore掲載の楽曲説明文)
【ジャケット写真について】
この写真は、@kisakino_mina@mstdn.jpさんが先月マストドンに投稿していた「青空が映り込む池の睡蓮」である。この画像に私は強く惹かれ、シングルのジャケット写真に使用したい旨をDMで伝えた。さいわい快諾を得、このたび『夏の記憶』にぴったりなジャケットができあがった。kisakinoさんには他にも自然の色彩や草花や昆虫の表情をとらえた写真をたくさん撮影している。Twitter(X)にも投稿しているから、ぜひ確かめてみてほしい。
【歌詞】
永遠に続くのは あの夏の記憶
思いでを辿る旅 埃たつ田舎道
金網の向こうには 50メートルプール
人魚みたいに跳ねた きみはもういない
きみがいたころに 気づけばよかった
きみがいたころに きみがいた場所に
きみがいたころの ぼくでいたかった
取り返しのつかない あの夏の記憶
絡みあって乱れて わき立つ入道雲
鉄条網の向こうには 灼けてただれたレール
陽炎が揺らめいた きみはもういない
きみがいたころに 戻れりゃよかった
きみがいたころに きみがいた場所に
きみがいたころの ぼくが好きだった
雨、雨、雨
雨、雨、雨
永遠を刻むのは あの夏の記憶
豊かさを選ぶたび 後ろめたく思う
夕立そして雷鳴 心の臓をつらぬいた衝撃
リストから削除された きみはもういない
きみがいたころに 気づけばよかった
きみがいたころに きみがいた場所に
きみがいたころの おもかげ抱きしめ
雨、雨、雨
雨、雨、雨
雨、雨、雨
無断転載禁止
作詞/作曲 岩下啓亮 Sardine
音質も悪く、不完全なギター弾き語りだが、楽曲の趣は伝わるんじゃないかと思う。
この曲については、多くを語りたくない。いや、語るべきことは歌詞にあらかた書いてしまっている。それに新たな説明を加えるような野暮はしたくない。
ただ、できれば一人でも多くの人に、この曲が届けばいいと、願うばかりである。
鰯 (Sardine) 令和6年9月21日
【作品紹介エントリー】
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