鰯の独白

鰯は、鮪よりも栄養価が高いのです、たぶん。

マストドン蒼象の記録11(2023/03/9〜2023/03/19)

2023/03/09

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SNS発信に意味があるのかな』というタイトルのエッセイを読んで。

一般人の私は一般人の意見が知りたい。感情のため息みたいなものに触れて、あーこんなこと思ってるの自分だけじゃなかったんだ、と心のよりどころにしたい。

SNSをどうして使い続けるのかといったら畢竟そこだな。私の場合、誰かの発した意見を読んでリアクションするのがほとんどだ。独りで一から起こした文章は、なかなか読んでもらえない。だからどうしても相互依存“的”にはなるよね。

玉石混淆で、情報の制度という点では低いかもしれないが、その道の権威と目される専門家が、専門分野以外では一般人同様になることを可視化したのはSNSの功罪、いや功績だろうな。

公共の広場で、おおぜいが思いおもいに語らっている。声高に主張している人がいれば、それは違うと反論する人もいる。ひとりごとをつぶやく人がいれば、ひたすら趣味のピクチャーを掲げる人もいる。それぞれが自由にたたずみ、けれども相手の領域を踏み荒らさない。シカゴの「サタデイ・イン・ザ・パーク」みたいな(あるいは樹村みのりのマンガみたいな)光景。それが私の理想とするソーシャルネットワークの姿。

まあ、現実は理想とはほど遠いけれども、塵芥の中から健気に咲く花を探しだすのはそんなに難しいことじゃないと思うんだ。 人は基本的に愛おしいものさ。多少の欠点はあっても。

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あとSNSでいちばん愉快なのは、分からないこと・思いだせないことを誰かから教わったときだね。

以前ツイッターで、

唐突に数年前に見たドラマのワンシーンを思いだした。厳めしい顔の男優さん演じる機動隊員(松重豊)と色っぽい公安のお姉さん(吉瀬美智子)が拳銃を突きつけ合わせ、「お前がスパイだ」「いいえあなたがスパイよ」と怒鳴りあって、間に立った主人公(三浦春馬)がオロオロするという。何故そんなくだらないシーンを思いだしたのだろう?

と投稿したところ、

それは何年か前『24』が流行ってた頃に放送してた『ブラッディマンディ』と言うドラマではないでしょうか?(タイムライン読んでたら思い出してしまって、つい。)

と期せず答えが返ってきたときとか。 私、その日いちにちハッピーだったよ。

 

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第25回参院選(2019年)について、最も多くの票を得た産別で市区町村を塗り分けた地図です。@miraisyakai@mstdn.jp (※地図は不掲載)

はる(三春充希)さんの分析はすごいよねえ。いつも感心する。

 

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たぶん今いちばん見るとムカムカする顔は(マイナンバーカードのみほんに描かれた)この顔じゃのう。@rodinkun@toot.blue

私は実名かつ顔出しだからなあ。危険きわまりないよね。岩下啓亮と検索すりゃ顔写真が何枚も並ぶ。本人特定は超簡単。まぁそれが発言の暴走を食いとめる抑止にもなってるけれど。

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そういや、ヘイトデモのカウンターに参加したとき、警察からたくさん写真を撮られたことを覚えている。私の情報も、どう分類されているかは知らんが、署内にファイルされているんだろうな。

イヤだねえ。

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ちょっとした表記や、ニュースの字幕の間違いやアナウンサーが原稿を読む「間」の位置の違和感などが妙に気になる。「五つ」を「5つ」とする表記はイヤだな…と思いながらもそのまま引用した。@koa_ra12@toot.blue

これは自分が書くときもかなり迷う。漢数字にするか、アラビア数字の全角にするか半角にするかで。漢字はやはり横書きには似合わぬし、全角だとタテは揃うが字面はマヌケに見えるし、半角で揃えると今度はでこぼこで見映えが悪くなる。あんまり気にしなけりゃいいことなんだろうけど。

 

2029/03/10

なにを今さら、とあきれるほかない。

2000年12月の女性国際戦犯法廷NHK放映に強制的に介入したことが多くの証言で事実上明らかだった安倍晋三について今さらあきれているのではなく、それを傍観していた在京中心のTVや新聞メディアたちが、今さらまたこんなタイトルをつけて、とりあえず驚いて見せていることに。

あれから23年経った。 毎日新聞はついこの間も「アベノミクス」批判を日銀総裁交代後に総括していたが、いままでなにをしていたのか?@TatsuoHemmi_camomille0206@fedibird.com

 

年度末は忙しくてトゥートするイトマがない。

一つだけ。

源田壮亮の守備の巧さは今に始まったことじゃない。6年以上前からだよ。ではね。

 

2023/03/11

Happy With What You Have To Be Happy With / King Crimson

歌詞を思いついたら こんな感じで歌いだす

ディストーションをかければ 威嚇になるだろう

次はサビを書かなくては  サビが必要だ

歌う場所としちゃここも他もいいとこだ

歌うのにウンザリするまでは

お次はセカンドバース

簡潔さと経済性のために

「曖昧」を もう一杯入れとくか  翻訳:森哲平

承前)キング・クリムゾンのこれは、ポピュラー音楽のフォーミュラ(の莫迦ばかしさ)についての歌詞だね。 類似する歌詞にトッド・ラングレンの「チェイン・レター」がある。若いころの歌だけにシニカルさは少ないけれど、ミドルエイトのところで、「ただいま中盤にさしかかり」とちゃめっけたっぷり。

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あーしかし、マストドン源田壮亮埼玉西武ライオンズショートストップ)がいかにすごい選手かなんて書かなきゃよかった(誰も喜ばないのに)。果敢に盗塁を決めた昨日のゲームで指を痛めて途中交代。心配だ。 これでWBCを観る理由が激減した。昨夜も4回以降は寝ていた。ツレともども野球好きだから観るけど、国別対抗戦は趣味じゃないんだ。

 

3.11. アメリカにいた私は、焦り狂った。津波の映像を見て、日本人が追ってくる大津波から逃れようとする姿に、自分の喉からカラダの奥まで手を突っ込まれたような苦痛を感じた。(中略)

電源喪失して危険だったことを伏せたメディア。原子炉が爆発すると、日本気象協会は、風の向きを予測発表しないように会員に依頼。日本人は海外の気象庁の発表に頼ることになった。友人や家族の為に私は情報を英語で収集し、SNSで流し続けて、腱鞘炎になった。勤務先が春休みだったので、気がつくと1日に一食しかせず、ずーっと情報を流し続けてた。@JapanProf@fedibird.com

12年目の2011年3月11日の話 。

自分はあの頃ツイッターに釘付けになりエジプトのタハリール広場を占拠した大群衆の動きを伝えるアルジャジーラや欧米のメディアの報道を日本語に訳して毎晩真夜中に発信していた。僕の時間はすっかりエジプト現地のものになり、今は親の仇のように表現するツイッターがそのホームグラウンドになった。日本の風景は脳裏からは消え失せており、行ったこともないタハリールの路地の隅々の匂いまでが目の前に現れていた。 何十年に一回の大変な変動が起きている。何かが変わるとあの頃は思った。

その活動を聞きつけたあるネットメディアが、自分を取材したいと連絡をくれた。取材日は2011年3月11日の午後。13時半からだった。

※続きは下記 @hyoyoshikawa@toot.blue

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思いだす。東日本大地震のとき私の目はツイッターに釘づけだった。多くの無名匿名のアカウントが、いま必要な情報をさまざまな言語に翻訳していた。ツイッターかけだしの私に親切にしてくれた或る方も、翻訳者だったが、英文で交通機関の状況を矢継ぎ早に投稿していた。

あのとき私は、マスメディアで届かない情報を伝達するオルタナティヴなメディアとしてツイッターに大いなる期待を寄せた。

数年後の2016年。自分が熊本地震で被害に遭ったときも、たくさんの情報がネットを駆けめぐった。微力ながら私も避難所や給水所や、車中泊するための駐車場の状況などを発信し続けた。

 

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今日は被災者を悼み、未だ解決していない原発の最終処理についての話をすべきなのかもしれない。ただ私は、悪意やデマで汚染されつつあるツイッターから気持ちが離れた今もなお、SNSの将来をあまり悲観してはいないことを伝えたい。

なぜならば、危機に瀕して人は動揺もするが、なんとか救けあい、自分を含めて一人でも多くが生き延びるべく正確な情報を伝えたいという意識が優先すると思うからである。

それは善意とか無私無償の行為とかではなく、もっと根源的な、生存本能に近いものだと思う。

 

2023/03/12

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やはり源田、骨折だったか……

やっぱり野球の話題、マストドンでは止そう。野球がいかに害悪であるかを並べたてられたら、野球好きであること自体が恥ずかしくなってくる。

たしかに多くの問題を抱えたスポーツだし、いま開催されているワールド・ベースボール・クラシックはオリンピック同様、国威発揚に利用されているとも思う。そこから目を逸らして勝ち負けや選手の優劣にうつつを抜かしているわけではないんだが。

まあ、能天気に野球の話に興じる気持ちは湧きあがらないよ。別アカウントを立ち上げてまで語りたいほど情熱はないから、野球の話は、やめます。

すみませんね愚痴っぽくなって。

 

先日も書いたけど、自分が否定している事どもを書くのは、わりと勇気が要るね。今から私は、どうしても許せないものを一つ挙げようと思う。もしも好きな方がいるなら、あらかじめ謝っておきます。

私は、市販のマーガリン入りロールパンがどうもガマンならない。あれは、不味い。黒糖ロールパンなんかだと最悪だ。うっかり食べてうんざりしたことも何度か(控えめな表現です)。なぜマーガリンを入れるんだろう。パンのメーカーは当然モニターするから、好評価を確認のうえ発売したのだろうが。少なくとも私のまわりでアレを好む人はいない。老いも若いも子も誰も、みんなマズいと口を揃える。だのに何故?

嫌いなら食べなきゃいいじゃない、とか、トーストすればそれなりに美味しくいただけるよ、とか、さまざまなご意見がどこからともなく聞こえてきますが(幻聴)私は食べませんよ、えぇ食べるもんですか。

それに、マーガリンを入れないほうが単価も安くなるのではないでしょうか(とメーカーへの配慮も怠らない常識人の鰯)。

マーガリン入ったロールパン、実は結構好きで、ヤマザキパンのソフトフレッシュなんかもたまに食べる。ただ、どうも私は油脂の吸収が悪い体質らしくずっと血中コレステロールが低い。それでダイレクトに油を求めてああいうの食べるとこがある。 悪食であるのは自分でもわかる。なんであんなん売ってるんだろ。@mubouan@toot.blue

(笑)こういうエアリプは大歓迎、なんだけど。

 

先ほど私はバードメイクアップ(bird.makeup)をサーバーごとブロックした。自分のアカウントが断りもなく作成されており、しかも勝手にツイッターのツイートが複製されていたからだ。皆さんも気をつけたほうがいい。そして安易にリツイートなどしないように。

 

2023/03/13

試験会場に到着してから受験票を忘れていることに気づいて入試を受けられないので焦る、という最悪の夢をみた。

実際は紛失しても再発行が可能だそうだが、夢の中の私はひたすらうろたえバッグの中を何度もまさぐり構内を探しまわるのである。試験中に問題が解けなくて苦しむ夢の話はよく聞くけど、私の場合、そもそも受験資格がなかった的な夢が多い。

還暦を過ぎても受験生の夢をみるとはどういう心理状態なんだろう?

おはようございます。

入試に合格したか落ちたか知ることができないまま大学に通う、というカフカっぽい夢を見ていた。@tsbasatoru@toot.blue

同じような夢をみる人がいた(ちょっと嬉しい)。

カフカ的といえば、試験や面接の会場にたどり着けない夢もよくみる。

年度末に処理すべき業務が多すぎて不安になっている。荘周ならぬ焦燥の夢は、たぶん現実の反映だと思われる。

 

はてなブログ『鰯の独白』より「斬ル」。WBC侍ジャパンの活躍で世間はわきたっておりますが、私も「侍」の話を書いたことがあったな、と思いだしましたので、ここマストドンに掲載します。ご笑覧ください。

この『プレハブの新芽』シリーズ、もう一つ読んでもらいたいエントリーがありますので、それも近日中にご紹介しようと思います。

kp4323w3255b5t267.hatenablog.com

引用のブログ記事、ぜんぜんアクセスされていないので、冒頭をかいつまんでみようと思う。

 美しい顔立ちの青年だった。北陸の出、専門学校で写真を学び、埋蔵文化財発掘の仕事で糊口をしのいでいた。口数きわめて少なく、休憩中はいつも読書していた。いつだったか幸田露伴の「努力論」を読んでいたので、すごいの読んでるねと声をかけたところ、さすがに手ごわいですねと苦笑した。

 女性には抜群の人気だった。もの静かで穏やかなたたずまいから「王子」というあだ名をつけられていた。男性からも好かれていた。仕事が手堅く丁寧で、頼りになると一目置かれていた。

 二眼レフのカメラを扱えたから現場では記録撮影係になることが多かった。高い脚立の上にとどまったまま、影が映りこまないよう曇りになるまでじっくり待つのが流儀で、どんなに時間が押しても慌てなかった。夕方に大全景を撮る段になって、光量が足りないから撮影は明日にしましょうと宣言したこともある。せっかくきれいに清掃したのに、でも王子がそういうんならまあしかたないよねと、みんな不満ももらさず納得していた。

 そんな王子には夢があった。

どう? 読んでみる気になってきた?

あらすじを書こうかなと思ったけど、本筋は梗概ほどおもしろくなかったな、という感想を(高橋源一郎から)もらったことがあるので、あまり気乗りはしない。

説明すると、『プレハブの新芽』というのは、埋蔵物文化財の発掘現場で出会った風変わりで興味深い人たちを観察し、覚えている事柄をスケッチしておいたものだ。

そのころ私は四十代だったが、まだ体力があり、感性も今より柔らかだった。作業中の出来事やら交わした会話やらを、私は時おりとり出しては眺めてみる。あれは第二の青春だったな、と今にして思う。もっと記憶が鮮明なうちにちゃんと記録しておくべきだった。今はもう全てはおぼろげで、かれらの姿形も定かではない。それでも記憶の断片は、日常の何かの拍子にふとよみがえる。

府中やら板橋やら、世田谷やら渋谷やら、方南町やら荻窪やら、国分寺崖線やら川崎市麻生区やら、南千住やら錦糸町やら、多摩川の河川敷で花見をしながら、熱中症でふらふらになりながら、枯葉に埋もれて昼寝をしながら、雪かきのあとにストーブにあたりながら、縄文土器から中世の漆器から江戸時代の女郎たちのしゃれこうべまで、都内の隅々を掘りまくったアースダイバー(©︎ 中沢新一)たちの面影を私は記しておきたかったのだ。

 

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マイナカード取得を条件に給食費無償【読売】

備前市では昨年度まで保育料や給食費を無償としていたが、条例案では有償に戻したうえで、カード取得を条件に減免する。市の担当者は「本来は有料。条件付き無償化はカード取得のインセンティブ(動機づけ)だと説明。

何故こうも頑ななのか?

本日 3/13付で、岡山弁護士会が『マイナンバーカード取得を保育料、学用品費及び給食費の免除の要件とする岡山県備前市の施策について再考を求める会長声明』としてホームページに声明を出した。市の施策が子どもたちに不平等であり、市民にマイナカードを強制するものであり憲法に反するとして市に再考を求める、というもの。

声明についての詳細はコチラ。

www.okaben.or.jp

私が備前市の施策に強い危機感と憤りを覚える理由は、悪しき前例となりかねないからだ。 保育料や給食費を無償としていたところを有償に戻し、マイナンバーカード取得を条件に減免するという、そのやり口にである。

市担当者の「本来は有料。条件付き無償化はカード取得のインセンティブ」との木で鼻をくくったような説明が、前例となり、全国の地方自治体に波及することを私は危惧する。

カード取得ありきで進められる条例なんか認めてはならない。マイナカードを持たなければ有償にしますという非情な条件。子どもの健康や育成など二の次の、不公平きわまりない仕打ちだ。憲法違反だと指摘されても当然だと、私は思う。

 

2023/03/14

先日から喉が痛くって声が出ない。配布された検査キットで試してみても陰性。だけど花粉症と相まってなんとも調子わるい。

昨夜は日中に片づかなかった仕事を家に持ち帰ってしまった。持ち帰り残業をしてしまったことが、くやしい。作業しながら食べたト_プバリ_ーのチ_プスターもどきが激マズくって意気消沈した。

が、喉がしゃがれて声域がオクターブ低くなったことじたいは、あまり気にしていない。なんだかフランク・ザッパみたいな声じゃないの、とひとりで悦に入っている。

おはようございます、ついでに髭も伸ばしてみては(笑)@cittaque@toot.blue

かつて髭を伸ばそうとチャレンジしましたが、ひと月経ってもまばらなままでした。

 

ゲバラアイコンの法大生を庇うつもりは毛頭ないけど、あれは選挙戦略を語っているつもりなんだろうな。私も以前、似たような意見をツイートしたことがある。数年前に「パリテ・ナウ」は一般には理解できないよって書いた。

選挙公約はより広範に訴えるべし、しいてはそれが票数獲得につながるという考えかたは、マジョリティ優先、マイノリティ後回しと受けとめられてもしゃあない。

やす氏は、野党は経済立て直しを公約の筆頭に掲げよと主張したかったのだろう。でも、自分が仮想したラディカルフェミニストへのイヤミを含ませたあたりで、論旨が歪んでしまった。それこそ局地戦というか、きわめてツイッター限定の隘路に嵌っている。

向こうウケを狙うことじたいがさもしいとは思わないけど、そんなことよりこっちが先決、といってしまったら、それは排除に他ならないでしょ。浅はかだなぁと思う。

 

最近トム・ペティばかり聴いている。亡くなってから偉大さに気づいた、の典型。けれんみのない演奏は、まさにクラシックロックの鑑(イヤミじゃないよ)。それにトムのどこか頼りなげな声は、こいつの話は聞いてみたほうが良さそうだな、と聞き手を惹きつける誠実さに満ちている。『フル・ムーン・フィーヴァー』は捨て曲ナシだ。

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2023/03/15

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江戸時代の人返しの法、旧里帰農令… とりあえず民を馬鹿にしてんのなこの国の為政者は、と思うばかり。@rainforest@toot.blue

マイナンバーの経緯を見てもわかるけど、最初は「これするとお得でっせ!」で動かそうとするけど、それでもダメなら「これしないと損をさせてやる!」になる。出産に対するインセンティブもこれと同じ経緯を辿るのは目に見えてる。@moriteppei@mastodon.social

育児にかかるコストをゼロに近づけ、高等教育を無償にして、地方でも勤め先が困らないようにするにはどうするか、という話がビタイチ出てこないのに、罪と罰ばかり増やしたがるのはどうかしてるよ。@taiyo@ostatus.taiyolab.com

懲らしめの域に入っている。従わないならサービスを利用させないとか、条件に適う者だけに恩恵を与えるとか、施しの関係を強要する。政治家や行政の長が人を見下ろすようになったらおしまいだ。本邦は優しさのかけらもない、懲罰ののさばる国だ。

 

ドイツで証明証をぜんぶ失くしたが、再発行できて)「reincarnation of self-identity」といったら友人一同は笑っていた。 日本だといずれマイナンバーカードをなくしたら、あの入管から追い出されて橋の下においやられたイタリア人みたいに存在しない人間、「無」の存在においやられてしまいそうである。@kmiura@toot.blue

本人よりもカードの有無が存在証明の上位になるんだよね、この国は。あなたがあなたであることを公的機関が発行した書類で証明してくださいと、こうくる。

 

コンクリの 壁際に咲くホトケノザ Lamium amplexicaule

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2023/03/16

はてなブログ『鰯の独白』2014-09-21 「When I’m Sixty Over(プレハブの新芽・その5)」より

 トールちゃんが、めずらしくかれのほうから話題を振ってきた。イワシさん、この著者をご存知ですか? 古市憲寿」といって、『絶望の国の幸福な若者たち』を読んでみるといいと勧めたのである。読書家で自信家のかれが、めずらしく「うろたえた」というのだ。「これを読むと、自分みたいな人間は、『あーもう国家には用なしなのだなー』と思えてしまいますね」と。

 何故? と問うと、トールちゃんは「こうもあっけらかんと現状を肯定されたら、すべての言説・批判は無効化されますよ。それゆえかれは重宝がられる、政府の、ガス抜きとして登用される」と答えた。 そのときは、なんと大げさなと訝しがったが、かれの予告は当たっていたなとあとになって思い知る。

 古市の本は、あとからナカシに借りて読んだが、正直いって、その本のどこにトールちゃんを震撼させるような記述があるのか、そのときにはわからなかった。 ただ、本に因んでかどうかは知らないが、かれはそのとき、ぼくにこんなことを打ち明けた。

「自分は、老後を、永く生きたくありません。60歳を迎えたら、国家からか誰何からか、役立たずの人間だとして、文字通り、抹殺されたいですね」

「どうして? 永く生きたくはないですか。ぼくはできれば、長生きしたいけど」

「60年間も生きたら、もうじゅうぶんでしょう」

「しかし、60歳を過ぎても、いろんな経験ができると思いますよ」

イワシさんは、経験主義なんだなあ、よくも悪くも」

 かれは静かに立ち上がって、曇った窓の向こうに見える、武蔵野の杜をぼんやりと眺めた。

「ただ、痛いのはごめんだな。拳銃かなんかで、後頭部を一発で仕留めてほしい。ま、それが自分の、唯一の“希望”ですか」

来週、私は61歳の誕生日を迎えるが、昨年還暦を迎えたときも、15年前に遺跡発掘の現場で出会ったトールちゃんとの会話を思いだした。

今でも彼は“生きている”だろうか?

どんな苦境にあっても生きていてほしいと願うのは私の身勝手な思いかもしれないが、それでも、生きていてほしい。

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蒲公英は板塀がよく似合う。

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2023/03/17

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ときどき仕事中に自分がAIになったような気持ちになる。何種類かの案内文を同時に作成しなくちゃいけないときなんかに。少ない文字数でいかにわかりやすく、に熟達してしまい、ほとんど自動的に書きあげている。まあ、誤解をまねく書き方をして、何件も問い合わせがくるというドジを踏むこともあるけど。

近い将来、電話応対をAIがしてくれる世の中が訪れるかもしれないね(いや、もうとっくに実現してたりして)。自動音声ガイドの精度が飛躍的に向上して、相手の質問に合わせて適切かつスマートな対応をするようになる。したら理不尽なクレームにオペレーターが心をすり潰すこともなくなる。だけど、ほんとうに困った人が苦境を訴えても、上手に丸めこまれるような気もする。

 

【今週の新譜】はこれかな。シルビア・ペレス・クルス。一曲のなかにいろんな表情がある。歌唱も編曲も。アウトロがいい感じだ。

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2023/03/18

意にそまぬ 仕事すませた 翌る日の 惰眠むさぼる 薄曇の春

 

所用で駅に来たがとんでもない人出だなぁ……

 

大の大人が玉転がしてるのを観て何がおもしろいのかわからない>というトゥートを見かけて。

「大の大人が球転がしてる」からおもしろいんじゃねえの。

人の営みなんざ、行為を分解してみりゃ、たいていおろかしいもんさ。

単純至極な事柄を大の大人が真剣にやっているからスポーツにしてもゲームにしてもおもしろいんじゃないかね。

そういえば……

かなり前に、私の知人が、ボクシングジムに通っている若者に「あなた、殴りあいのどこがおもしろいの?」と訊いたそうだ。

彼は「さあ、なんでだろ?」と首を傾げたらしい。

どうしてそんな質問したのと理解に苦しむ私に、彼女はこう答えた。 「だって痛いじゃないの。それに顔を狙うなんて、気がしれない」

真面目な方だから、若者をからかう意図はなかっただろうし、きみがボクシングに熱中する理由は何なのと、率直に知りたいから訊いたのだと思う。

でも、ストレートにも程があるよ。訊かれた若者はさぞや困惑したろうね。

ボクシング=殴りあいではないのは確かだけども、拳闘のみならず、格闘技に惹かれる理由を説明するのって、かなり難しいことだ。

観るだけならともかく、する側には相当の動機がなけりゃ始められないはずだ。 心身を鍛えるのが目的だとしても。「ただなんとなく」では身体にあんな負荷をかけられないもんね。

それに対戦相手の必要な競技を、ひとえに戦争の代償だと言いきってしまっていいものか、どうか。

んー、うまく考えまとまらないや。この続きはまた後日。

 

2023/03/19

マストドンに投稿しそびれたトゥートをこちらに掲載】

もちろん、たかが球を投げて打つ点取りゲームに何百、何千億もの資本が投下され、選ばれし数名のみが巨万の富を得ることには私だって莫迦ばかしさと憤りを覚える。

例えば「子どもたちに夢を与える職業だからカッコいいクルマに乗らないと」という球界の常識があるそうだが、そんなの自分が高級車を所有するための方便に決まってるじゃん(昨夜たまたま観た愛車遍歴で、ハマの大魔神がその欺瞞性を認めていた)。

野球が、新型コロナ感染症対策の規制緩和や、国民一丸となる体制づくりに利用されている側面は絶対にあるだろう。「ワールド・ベースボール・クラシック」は政権の願望を広告代理店が具現化した典型例だともいえよう。

だけど私は、世界球転がし大会の結果に大衆が過熱する世相を、完全に否定できないでいる。指を骨折してまで出場する源田の活躍を我がことのように嬉しく思う私は、マジョリティの陶酔に加担している後ろめたさも同時に感じている。

あんな球転がしのどこがおもしろいのかさっぱりわからんと一蹴できたらどんなにラクだろうか。こんな些事で感情の迷子になっている自分は、大の大人にはなりきれていないのか。

と、ここまで下書きして、投稿するのを逡巡していたときに、玉転がしのどこがおもしろいと書いた投稿主が私の昨晩の感想を読んだらしく、ふーん(鼻ほじ)とエアリプしていた。たぶん不快だったんだろう。上掲の下書き、ポストしないで正解だったと思う。

私は、資本主義社会が抱える富の偏差を是認しているわけではないが、2020東京オリンピックのときみたいに、大会開催そのものを否定するような気持ちになれないってことは、野球という、日本で特殊な発展をしてきたスポーツが、やはり嫌いになれないからだろう。日本政府は、広告代理店を使って野球を国民統治の道具にしている。優秀な選手たちが国の威信を背負った尖兵のごとく称揚されるさまを私は痛ましくみているが、このアンビバレンツ、おそらくマストドンでは理解してもらえまいと諦めている。

 

どうして旧い小太鼓を使うの? 新しいほうが音に張りがあるし見映えもするでしょう、といわれた。

いいえ私は、このみすぼらしいスネアドラムが好きなんです。ヘッドがいい具合にしんでるから、音色がマットでうるさくなくて、デイヴ・マタックスみたいな細かいロールができる。おあつらえ向きなんですよ、と説明した。

デイヴ云々のくだりは、ナイアガラムーンの林立夫みたいな、と喩えたほうがよかったかな?

あるいはスライのフレッシュのインタイムのアンディニューマークとか、ルーリードのロックの幻想のクレムカッティーニとか。私は乾いてパタパタした音色のスネアが好きなんだ。今度、ドラムの音色が好きな曲でプレイリストを編んでみよう。

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じつは、このスネアドラムの話も、先の「意にそまぬ仕事」に通じるのだが。ま、語らぬが花、というべきことなのかもしれない。鰯 (Sardine) 2023/03/19