鰯の独白

鰯は、鮪よりも栄養価が高いのです、たぶん。

アウトテイク(没ツイート)

 

ぼくのIPhone8+に収めていたTwitterの「下書き」を見せようか?(言い訳つき)

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たぶんぼくは「プレ“おたく”世代」に属するんじゃなかろうか。おたくということばを、中森明夫氏が定義づけた以前の風景を目のあたりにしているという意味で。語る相手の守備範囲をはかるときに「おたくアレ観た? 知ってる?」的な探りを入れる場面を、少なからず見聞きした。

そういったやりとりから自然とテリトリーが生成されていった。80年前後のこと。ぼくはマンガの「ニューウェーブ」にはかなり奥地まで足を踏み入れたけど、アニメーションに明るくなく、ガンダムは絵柄も台詞も好みではなかったから、そっち方面とは疎遠だった。でも、敵味方やセクト化ではなかったな。

いま思えば牧歌的な時代だよ。おもしろそうな活動をしていると思ったら異種ジャンルとも交流する、ごった煮的な状況だった。そんな中で交わされる「おたく」というジャーゴン符牒)は、せいぜい自虐的なニュアンスでしかなかったし、差別の要素はなかった。……いや、少しはあったかもしれないが。

これ「オタク差別」の定義でタイムラインが騒がしかったときに一丁噛みしたくなったんだ。たんなる昔話になりそうだったから自重したけど、やめといて正解だった。

枝の字と、大塚・玉木の二つを選ぶなら「政局を見る目のない」ぼくは断然後者。ただし、野党第一党代表を立てるのが当然、とする小沢氏の意見を尊重する。いわゆる「オザシン」だから。

国民民主党を率いる大塚耕平議員の発言に、共産シンパが怒るのはしごく当然だと思う。ぼくもあの発言にはがっかりした。しかし、彼や玉木雄一郎議員のようなタイプの、政策立案の得意な政治家は、今後の野党にとって、やはり必要になるんじゃないか。

ご存知ないかたも多いだろうけど、ぼくはアンチ立憲民主党なの(きっぱり)。そりゃ連合主催のメーデーにのこのこ出かける玉木雄一郎や、たちの悪いフリー記者に言質を取られる大塚耕平に頭を抱える場面もあるけど、国民民進党を悪くいうことでいったい何の利得があるのさ。ぼくはたまに、立憲サポーターズたちの偏狭さに我慢ならなくなるんだ。

ニートラップということばが、まさに社会の抑圧を象徴している。冒険できずに保守化が著しい、現代人の意識の裏には、自己責任、自己防衛、自己抑制といった教条が内面化されている。自分は規則に従っている(つもり)。だから相手を疑う。自分を陥れ、貶める。これは罠だと解釈し、不信の塊となる。

いいセンいってる、でも、肝心なとこまで届いていない。表現が上っ面だから、

追記:武田砂鉄氏が鋭い論考を示していた、さすがプロの著述家は違うわ。

wezz-y.com

ちんぴらの意気がりはカッコわるいね。ぶら下がってるコメントもすり寄りばかり。いったいなんでしょうね、<私も「良い人キャンペーン」終了しました>って。今後は腕っぷしで思い知らせてやりましょうぜとアピールしてンのかな?

♪日本人って暗いね、性格が暗いね。

これは例の小坪行橋市市儀(の乱心)について、ワイド師匠に宛てた返信なんだけど、なんかおもねってる感じがして投函をためらった。ラストに「暗黒大陸じゃがたら」の歌の一節を引用したのも、あざといかなと思っちゃったのね。

IR? 古い呼び方すれば「公営ギャンブル」でしょ? 胴元どこ? 地方自治体? 何にせよ国が賭場を開くってのは感心しねえなあ。他がやってるからって何も真似するこたないんだし、それで身上潰したって国は責任とらねえよ。けど税収を賄うにはカジノが一番手っ取り早いんだよな。オレかい? 麻生太郎だよ。

特区だよ特区。何のために国家戦略特区を定めたかって、公営カジノを建設するために決まってるじゃん。あー、まるでマンガ『サラリーマン金太郎』みたいな途方もない計画だ。

これ、深夜に勢いで投稿したものの、翌朝読み返したら恥ずかしくなって外したのね。吟味するスタンス氏を意識したみたいで、カッコ悪いなと。彼みたいに軽妙な味は一寸真似できないね。

では、リベラル・サヨク金正恩の非人道的な人民支配を許容するのかと怒りをあらわにした意見を見かけたけど、誰も北朝鮮のあり方が正しいとは思ってないよ。間違った国家体制だと殆どの人が認めている。が、その誤りを是正するためにも、今回の南北会談が解決への第一歩になることを期待しているんだ。

これは、北朝鮮の独裁体制を激しく糾弾している意見を見てしまったので、それに対する反論を書きはじめた。けど、説得は無理だろうなと早々にあきらめた。ただ、リベサヨが押しなべて冷笑的だという指摘には首を傾げるけど。ネトウヨざまあwみたいな気持ちはさらさらないから。南北首脳会談は二国の成果なのだし、一部のリベラルが、まるでわが手柄のように誇る態度は、ぼくも違うと思う。

仕事に疲れてるのは分かる。労組の幹部の高齢化が気にくわないのも。

若者は自己中心的でかまわないと思う。「他人のことに構ってられっか、自分にしか興味ないね」という態度が、本来なら許されるべきなんだ。

どうせ権力に歯向かっても太刀打ちできないのに、の無力感と、オマエら高齢者層が日本の貯えを食い散らかしてきたくせに、の怒りが、労組や野党や市民運動への反発につながり、世界平和? へっ、いい気なもんだ!という苛立ちが、皮肉・揶揄・冷笑・嘲りといった歪んだ形で表出されているのだと思います。

 これは桃園凜さんへの返信用に書いて、途中でやめた部分。ちょっと対象を決めうちしすぎちゃったかな? と思って、削除しながら返事した。

なお、タイムラインでは以下のようにやりとりしている。

凜)面倒くさいは病であるって、桜沢如ーが言ったのを思い出します。楽をして稼げる、楽していい社会になればいいと。思考も行動も惜しんで結果だけ得ようはないんだよね。不服従を示したり抗議するのは面倒、批評はしても何もしないではね。自戒を込めてそう思います。

鰯)最近の「シラネ」「しょーもな」の捨てゼリフに表れる、反権力アレルギーすなわち抗議の対象ではなく抗議する主体を叩く風潮の背景には、「オレは精一杯やってる、社会全体のことに感けてる余裕なんてないんだよ」という、怨嗟の念があるんだろうなと思います。

凜)反権力アレルギーっていうのを、70年以来、政権が陰に陽に人々にすりこんできたからね。抗議の対象は巨大だし怖いんだよ。だから叩きやすい反権力をサヨクと叩く。政治や社会を考えるヒマがない余裕が無い。に追い込んできたからね。

鰯)ただ一つ確実に言えることは、仮にメーデーから政治的な色を排除したとしても、労働者の権利を守るという目的を追求する過程において、国会に代表者を送りこまなければラチがあかない、という結論になると思います。鶏が先か卵が先か、何れにせよ政治と労働運動は切っても切り離せない関係性がありますね。

凜)親鳥も卵もニワトリという存在です。ある社会で働くという事は、その社会や政策と切り離せないんだと思います。それは音楽に政治を持ち込むなの詭弁も同じようなもんです。政党政治や国会民主主義を否定できないかぎり、仰るように労働者の代議士を国会に送るしかないですよね。細論に陥らぬためにもね。

鰯)はい。 だからメーデーの在り方に疑義を唱えるのは大いに結構。労働条件の改善が主旨ではないのか?と真正面から問えばいい。ただし現政権下における大企業への優遇が社会保障や福祉予算を削って成り立っているという認識を持ち合わせた方がいい。

結論:「労働運動に政治を持ちこむな」はナンセンス。

凜)その通りだと思うの。働く人って大手企業の組合員だけではないしね。

と、まあきれいに括ってはみたものの、このやりとりの引き金になった<私の望まないメーデー/望むメーデー>という一万越えツイートや、

イラネ」「しょーもな」みたいに語尾の「い」を抜くと「あたま悪」く見える。 

のみならず「クソー、やべーやらかした(略)人生終了〜」にしてもそうだが、自虐と加虐のない交ぜになった捨てばちな気分が使う言葉に表れている。投稿主の不満や憎悪の反映したツイートが万単位で「いいね」されるのは何故だろう?

我が意を得たりと感じるのか。

 例に挙げた(Buzzった)ツイートに世代間の断絶をひしひしと感じる。それゆえ、ぼくは火を噴かないよう慎重に投稿している。

ま、それだけの影響力はないに等しいのだけど、一応。

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ぼくのネット上での発言をみている旧友が、「いったいイワシタくんは誰とたたかっているのかな?」と質した。ぼくは即座に返せなかったけれど、今なら答えられる。

それは野党が嫌いで、労働組合も嫌いで、きれいごとや正義感が疎ましく、団塊世代の説教に我慢ならなかった、かつての自分と、たたかっているんだと思う

そして。

糸井重里氏や佐々木俊尚氏が「批判すること」自体を批判するキャンペーンを張っている現状においては、やっぱり口を閉ざしてはいけないと思うんだ。

パリ5月革命のスローガンを、きみは知っているだろうか?

禁止することを禁止する “Defense de defendre”。

さて、批判することを批判する、に対しては何といえばいいだろう?

批判する口を封じこめるな、か?

うーん上手くない、誰かいいアイディアを寄こしてくれ。

連中がぎゃふんとのけ反るような。