鰯の独白

鰯は、鮪よりも栄養価が高いのです、たぶん。

2017年4月のMedium

 

Cabinet to return clock hands before war

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Prime Minister Shinzo Abe has the idea of returning militarism to Japan.

He is planning to revive ideology before World War II by using education.

Minister of Education, Culture, Sports, Science and Technology answered that there is no problem even if reflecting the idea “Imperial Rescript on Education” in the educational guidance essentials.

I think the politics of Shinzo Abe is dangerous because he frequently intervenes in the content of education.

People who say there is also a good part in the “Imperial Rescript on Education” can only be said that the sensitivity is worse.①

Plan to enforce a single “political creed” on education,

The government is trying to deprive you of your freedom.②

You say that “Think too much” about me,

But I feel that the direction the current government is promoting is terrible.

鰯(Sardine)2017/04/02

 

Additional notes;

① Some JP ppl who say “there’s some good thing in the Imperial Rescript on Education, which was used at WW2 period” are not enough sensitive.

② The JP government is trying to deprive your freedom with enforcing a single “political creed” on education.

Translated by Koji Hashimoto

TwitterでNZ在住の方が私の拙い英文を分かりやすく整理してくださった。)

 

加藤ひさしの「ソングアプローチ」

kp4323w3255b5t267.hatenablog.com

鰯(Sardine)2017/04/03

 

A disappointing remark by two novelists.
Mr. Yasutaka Tsutsui, a Japanese novelist known for a novel “The Girl Who Leapt Through the Time” issued a shocking delusion that sexually insults the girl image symbolizing the former Japanese army comfort woman.

Mr. Tsutsui posted remarks that insults the girl image of war comfort women at his twitter.

This topic spread quickly and has already been reported in South Korea.

Chosun Online | 朝鮮日報

人気小説『時をかける少女』で知られる日本の小説家、筒井康隆氏が、旧日本軍慰安婦を象徴する少女像を性的に侮辱する衝撃的な妄言を発した。 …
www.chosunonline.com

www.asahi.com

As I was reading my novels by Tsutsui Yasutaka in my teens, I’m very sad about this delusion.

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Meanwhile, I don’t like this novelist.

百田尚樹氏「中国文化は日本人に合わぬ。漢文の授業廃止を」(NEWS ポストセブン)

日本はなぜ、中国の脅威を感じながらも適切な対抗策を取れないのか。作家の百田尚樹氏 (NEWS ポストセブン)

Author Mr. Naoki Hyakuta insisted that Chinese culture is not suitable for Japanese, so “Kan-bun” class should be abolished.

“Kan-bun” is equivalent to Latin in the West by learning Chinese classics.

It doesn’t respect foreign cultures, doesn’t admit influence, is a narrow-minded attitude.

 

These two prominent novelists accidentally come from the same (Doshisha) university,

If such thinking seems to be a standard of Japanese culture, it’s embarrassing internationally.

鰯(Sardine)2017/04/07

 

クレジット
クレジットカードは大学に入学したと同時に作っておくべきという意見がTwitterに流れていた。自営業やフリーになると作りにくくなるからとの理由も添えられていた。たくさんリツイートされていたが、たぶん賛同した方が大多数なんだろう。私も主旨に異存はない。

でも、返信に「クレカなんか絶対に作ってはだめ」と書きこんだ方もいた。何人かに反論されていたし、

前略)もうクレジットカードがないと留学の学費もアマゾンの本代も払えない時代ですよ…

と、元ツイート主も当惑していたけれども、クレジットカードは借金な上に維持費をカード会社に支払わなくてはならないと、彼女(だと思う)は自分の意見をひるがえさなかった。

ところで。

私は、銀行で勧められるがままに作ったクレジットカードを所有している。

カードを持つことによって個人の信用が担保されることも知っている。

海外では現金よりも、ほとんどカードで支払いを済ませた。

だが私は、返信していた方が言うようにクレジットカードなんて無いほうがいいと思っている。なぜなら、

私がいつ・どこで・何を購入したか、それらの情報をぜんぶ金融機関が把握していると考えたら、やはりあまり気持ちのいいものではないからだ。

「そんなことを言いだしたらグーグルはどうなる?貴方がネットで検索し、閲覧した情報の履歴をすべて掌握している」

分かってるって、そんなの百も承知だ。けれども、その前提で動いている世の中が私にはきゅうくつでならないのだ。

それに「海外でカード所有は常識だ」とされるが、その常識の範囲は、いったい世界のどこまでに及ぶものなのか。

クレジットカード所有者の人口は世界のおよそ何パーセントか?全世界でなくてもいい、ヨハネスブルクウルムチに住む市民の何割が?でもかまわない。

ここで忖度ならぬスーザン・ソンダグさんに再登場願おうか。

少なくとも一日一回は、もし自分が、旅券を「もたず」、冷蔵庫と電話のある住居を「もたない」でこの地球上に生き、飛行機に一度も乗ったことの「ない」、膨大で圧倒的な数の人々の一員だったら、と想像してみてください。

この意見に鼻白む向きもあられるだろうが、私は、クレジットカードを持たない人数は想像するよりもはるかに多いのではないか?と思う。

銀行に口座を持つことも、また然り。

が、

あゝ今もこんな文字が目の前を過った。

クレジットカードは作らない方がいいって言ってる人、自己管理できなくて自己破産直前まで行った超絶ズボラ人間ですってアピールしてて草

他人への想像力の根本的な欠如。誰だ、こんなくだらない冷笑をリツイートしたやつは?

たまにでいいから持てなくなったときのことを想像してごらん。

社会的信用を得るためにもクレジットカード所有は必須だという、固定観念を解いてみたまえ。

あえて言う、

クレカなんてなくても生きていけるさ。

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イタリアで唯一撮影に成功した猫です。

鰯(Sardine) 2017/04/10

 

フォローしていただいた方々へ

私、Mediumでは政治的な側面が露呈せぬよう抑制しておりますが、現政権に反対の基本姿勢がどうしても文字面ににじみ出てしまい、世相の反映でしょうか、最近あまり社交的になれません。また、何故だかアジア諸国のフォロワーが増えておりますが、ストーリーを一編も書いてないアカウントはリフォローしませんので悪しからず。

鰯 2017/04/11

Recently, Asian countries’ followers are on the rise, but those who don’t write a story don’t re-follow. (Sardine)

追記:尚、ストーリーを語っている方は何語であろうが原則フォロー返します。

 

震災から一年が経ちました。

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私は一年前の今日を忘れない。忘れてはいけないし、忘れられるはずもない。

I’ll never forget the earthquake that happened today a year ago.

kp4323w3255b5t267.hatenablog.com

 

忘れるな、あの非日常の日々の記憶を。

Don’t forget that memory of that extraordinary days.

熊本より(From Kumamoto)

鰯(Sardine)2017/04/14

 

ポンコツ・ペーソス・オルタナファクト
Draftsに収めていた別々の文を並べた。
①言葉の使い道には敏感でいたい。たとえば私は人をポンコツと評すのは如何なものかと思うけど、若い方々はわりと平気で人をポンコツ呼ばわりするね。表現の自由を風紀委員よろしく規制するつもりはないが、それって不愉快だよと表明するのも、これまた表現の自由だ。私は型は古いがOSは最新版でいたい。

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②ある著述家のエッセイを読んだ感想に「ペーソス」という言葉をうっかり用いそうになったが、思いとどまってよかった(既存の作家・文化人・ジャーナリストらが洗練の名目で積極的に脱臭してきた「とぼけた味がする」とした)。とはいえ日本語の表現空間から、ペーソスが一掃されてしまった気がする。哀愁と訳すのは、ニュアンスが違うように感じるが、「ペーソス漂う」を奪われた表現は荒涼とした、殺風景なものに感じる。

「ポスト真実」はもう古い!2017年は、「代替可能な事実」が流行へ? | My Big Apple NY | My Big Apple NY

③だから「新しい判断」と呼ばれる権力側が決定する言説に異論を認めない意見を目にしたら、たとえ面倒くさくとも、それが定説化(オルタナティヴ・ファクトとも言うが)しないよう、こまめに指摘していかなくてはならない。ただし私はオルタナファクトと省略するのは好きじゃない。が、オルタナティヴ・ファクトを「代替的真実」と表記すると、これまたニュアンスが伝わらないのだなあ。

以上、三題噺にもなりませんでしたわ。写真は4月14日の夕刻に見上げた空。

鰯(Sardine)2017/04/16

 

ブルーにこんがらがって
(Tangled up in blue)

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今日(4月23日)熊本では「第8師団創隊55周年記念、北熊本駐屯地開設60周年記念行事」が開催された。このイベントの一環として「熊本復興・飛翔祭」が併せて開催され、熊本城上空を航空自衛隊ブルーインパルスが展示飛行した。

私の勤務地の上も編隊は通過したが、みな空を見上げて5つの機影を目で追っていた。聞けば、会場の二の丸広場へ向かう群衆で市内は大混雑だったそうな。大西市長さんも以下のはしゃぎっぷりだ。

予想以上の大盛況。結構なことである。いや、皮肉ではない。

思えば去年の今ごろ、熊本は地震で混乱の極みだった。昨年の同日をふり返ってみると、23日わが家はまだ断水していたし、職場の公園の半分には、関西方面からの支援部隊が駐屯していた。

あの非日常的な日々を思えば、ね。

熊本の人びとは昔から自衛隊に親和的である。防衛大に進学する高校生の割合は全国一位ではなかったか。昨年の熊本地震における懸命な救援活動を経て、その信頼はますます高まった。私はこの地で自衛隊に否定的な意見を殆ど聞いたことがない。

そして私自身も、

災害時の救援活動をふり返ると、

自衛隊に対して感謝の気持ちこそあれ、

否定的な感情は、ない。

に、等しいのだ。

が、

今回「ブルーインパルス、武者んヨカねー」と屈託なく自衛隊の行事を受容する熊本「市民」を見ていると、杞憂かもしれないが、この熱の裏側にひそむ、価値観が一色に染まるような気配を、ひしひしと感ぜずにはおれない。

昨今の社会の様相を鑑み、かような盛りあがりぶりに「危うさ」を感ずる私は、世間一般の常識から、かなり遠い位置にいるような気がする。

そういえばブルーインパルスの行方を仰ぎ見ていたときに、誰かがボソッと、こんなことをつぶやいた。

「こういうイベントを華々しく催せるのは、北朝鮮の危機が差し迫ってないって証拠なんだろうねえ。有事だったら事前に中止するだろう」

〈ああ、昨年の震災はまさに「有事」だった。それゆえ恒例の行事はことごとくキャンセルになったっけ……〉

ならば今は平時か?

北駐屯地の記念式典に出席した方の話も聞いた。彼は複雑な心境だったという。

北朝鮮からミサイルが飛来してくるかもしれない状況のときに、こういう悠長な祭事をしていて良いのかと思ったよ」

私は「平和で何よりではないですか」とあいまいに笑った。

朝鮮民主主義人民共和国が日本に攻撃してくる可能性がゼロだとは言わないが、米国の挑発に耐えかねて自棄になった北朝鮮が一か八かに賭けるとも思えないのだ(Mediumでは深入りしないでおく)。

しかし「北の脅威」に怯えつつ、自衛隊の英姿に喝采を送る。その感情の源は何処からやってきたのだろう。いったい誰から学び、いつ内面化したのだろう。

そして私はどうして国家に自己をアイデンティファイできないんだろう?

どうして「多くの皆さん」と同じように「気持ちを一つ」にできないんだろう?

もの憂い午後に射しこむ陽ざし。ブルーにこんがらがって鬱ぎこむ私。

鰯(Sardine) 2017/04/23

 

【追記】

レスポンス先の記事、1日で290のviewが記録されている。その大部分はTwitterからの訪問で、しかも熊本在住の方々からの反応が多い。私宛への返信をいくつか紹介しよう。

①昨日の熊本のブルーインパルス(騒動)の件。このブログに書かれていることが、一番自分の気持ちに近い。というか、もう、諸手を挙げて共感する!! 大方の反応とは全く違うはずで、この手のことを言うと、沸いた人たちは水を差されたような気持ちになるはずが、そうではなく読後感良い。高等技術!


②同じ思いです。とても複雑でした。更に言えば、戦闘機や戦車をカッコいい!と目を慣らされることに、かつての戦時を思いました。憲法改正をし戦争で儲けたい勢力には流されたくないな、冷静でいたいと感じています。言い辛いことありがとうございました。


③熊本では昨日、復興イベントとしてブルーインパルスが飛びました。命があってよかったね、という場が軍事パレードのようなもので飾られ、それに狂喜してしまう市民感覚を不気味に感じます。あれをカッコイイと褒めそやす大人の後ろ姿をみて、子供たちは零戦をカッコイイと言うようになるのだと思う。


④(記事に)同感です。なかなか言いにくいですけど。少なくともタイミング的に最悪だと思う人は少なくないと思いますが。


⑤軍事的な活動を活発化させると内閣支持率が上がるのは何故?と思ってたけど、こういうことなんですかね。戦闘機とか戦車とかに象徴されるものに高揚するというかウサが晴れるというか……

リツイート(記事をシェアすること)やいいね!の数は、自分の他のツイートに比べたらそれほどでもないけれど、ひとつの記事にこれほどのメンションが来ることは珍しい。23日の記念行事の盛りあがりに違和感を覚えた方が少なくないこと、その違和感を口にするのがはばかられるような市街の雰囲気であったことの二つが返信の文面からも読みとれる。

私は自分の記事にこうコメントした。

昨日の熱をはらんだ雰囲気は、熊本以外の方々にはなかなか伝わりにくいかもしれない。けれど県内在住のアカウントは敏感に反応している。現実で私は「自衛隊の恒例行事が催されることに異存はないけど(視覚的な復興のシンボルとして合意形成されるとなると)、デモ飛行は復興と関係ないでしょ?」とささやかに疑問を呈してます。

また、こんな記事も目についた。

陸上自衛隊:戦車が市街地パレード

(香川 – 毎日新聞

香川県善通寺市に司令部がある陸上自衛隊第14旅団の戦車などが、23日、同市の善通寺駐屯地前の市街地をパレードした。駐屯地開設67周年の記念行事の一環で、敷地外では半世紀ぶり。

こういう話題、Mediumでは触れにくい。世間と同様なかなか言いにくいし、人によっては目ざわりかもしれないが、私は今後も遠慮なく書くつもりだ。鰯 4/25

 

【コメント】

国家と憂鬱と共感と
イワシさんの、

<私はどうして国家に自己をアイデンティファイできないんだろう?
どうして「多くの皆さん」と同じように「気持ちを一つ」にできないんだろう?
もの憂い午後に射しこむ陽ざし。ブルーにこんがらがって鬱ぎこむ私。>
という言葉に、共感をおぼえ、少し書きます。

多くの方々にとって、「国家」というようなくくりに自分を投影し、気持ちまでも「一体化」することはそれほど難しいことではないのかもしれません。

けれども、ぼくのような人間にとっては、それは実に困難なことであり、さまざまな留保をしたのちでやっと、「国家としての立場も分かる」と言うくらいのことがせいぜいで、本音を言えば、現状の「合州国追従擬似国粋主義」政権の国政については、一から九まで疑問が絶えない、というのが正直なところなのです。

けれどもこれは、「現政権や、それを支える多数派の皆さんが間違っている」というような話ではなく、立場が違い、見ているものが違うゆえの「見解の相違」ということなのです。

そしてそのとき、少数派であるがゆえに、多数派の方々とは違う視点を提供できることこそが、民主主義の根本原理の一つである「少数意見の尊重」ということの意義につながるわけですから、少数派であることに「憂鬱」を感じることは、必ずしも必要ではなく、むしろ、先行きの「危うさ」を知った上で、ほがらかに少数派であり続けることこそが、今のような時代には大切なことではないかと考えます。

ここで、ほがらかさを保つために重要と思われるのは、決して「多数派」の方々を「敵」と思わないことです。

「多数派」の方々には「多数派」の方々なりの事情があるわけですから、それを頭ごなしに否定しても互いに得るところは少ないでしょう。

そして、現状の「多数派」の方々が、まだまだ当分の間この国を動かしていくだろうことを考えればなおさら、自分の意見を表明することが、相手に対する「攻撃」にならないように気をつけることは、重要なことに違いありません。

その点において、イワシさんの記事は、実に丁寧に書かれており、「今」という時代の「戦争」を巡る空気を的確に捉えた読み応えのあるエッセイだと感じました。

Medium という場で、このような良質のエッセイが生まれ、そして読まれていくことが、日本の輝かしい未来への架け橋となることを願ってやみません。

いつの間にか霞のようにうっすらとまといつくようになった「戦争歓迎」の雰囲気に対する違和感を共有するものとして、以上、つたない文章をつづらせていただきました。

 【返信】

Tosibee 那賀乃とし兵衛 さま

精読していただき、ありがとうございます。

<少数派であるがゆえに、多数派の方々とは違う視点を提供できることこそが、民主主義の根本原理の一つである「少数意見の尊重」ということの意義につながる>
まったくその通りだと思います。

そして、これは以前から思ってましたが、Mediumユーザーは基本的に強く、個人のスタイルを堅持している方の割合がひじょうに多いように感じます。

福祉、ボランティア活動、学校、地域社会との共生といった個別のテーマについては、それぞれ意識の高い意見を多くみる反面、社会全体の動きや流れについては、意識的に発言を控えている印象があります。

とりわけ時事問題については、政治的スタンスが如実に表れるゆえにか、発言に慎重な態度の方が多いように思います。

現政権の支持率は50%強ですが、私的な肌感覚としても、この数字はリアルに思えます。安倍政権のほうがよい、と考えている方の割合は、このMedium内でも多いのではないかと推察します。できれば、なぜ現状維持がベターなのかを、解説してくれる意見を読みたいものです。

やはり、経済的な理由なのかな? 鰯

 

その後一年の自衛隊をめぐる動きは、とくに安倍内閣の進める改憲への執念とあいまって、イラク派兵における日報隠ぺいの問題から、自衛官3佐による小西議員への暴言にいたるまで、さまざまなかたちで噴出している。

このアーカイヴが「日本における防衛組織について」の参考になるのなら、苦い思いをして書いた甲斐もある。