鰯の独白

鰯は、鮪よりも栄養価が高いのです、たぶん。

用意周到なサイケデリア、あるいはフォーク・ロックの集大成/ライリー・ウォーカー『ゴールデン・シングス・ザット・ハヴ・ビーン・サング』

 

Ryley Walker “Golden sings that have been sung ”

ライリー・ウォーカー『ゴールデン・シングス・ザット・ハヴ・ビーン・サング』

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こちらはAmazonで注文したライリー・ウォーカーの『ゴールデン・シングス・ザット・ハヴ・ビーン・サング(16年)』。

The album of Ryley Walker announced last year was a masterpiece as expected.

ピーター・バラカンのFM放送で何曲か聞いて、これは買わなくちゃ、と思った。

When I heard this album on FM broadcast of Peter Barakan, I thought that I had to purchase this.

Youtubeからアルバムの冒頭を飾る曲(オフィシャル)を紹介しよう。

Let’s introduce the official sound source from YouTube. It’s the song at the beginning of the album.


Ryley Walker - The Halfwit In Me (Official Audio)

シンガー・ソング・ライターの枠に収まらない、多様なジャンルに影響を受けた、複雑な音楽である。

It’s complicated music influenced by various genres that doesn’t fit in the frame of a singer-songwriter.

雄大な風景が眼の前に拓けるようなアンサンブルは、パット・メセニーブルース・ホーンズビーを彷彿とさせる。

The ensemble that magnificent landscape appears before the eyes makes Pat Metheny and Bruce Hornsby reminiscent of.

だが、そのアレンジはソロが主体ではなく、異なる楽器がつづれ織りのように重なり合い、ひと塊りの響きを紡ぎだす。

However, arranging is not mainly solo, but various instruments overlap like a tapestry.

それはライリー自身が弾く、開放弦を活かしたギターの持続音と、木管楽器を効果的に採りいれた(元ウィルコの)ルロイ・バックの用意周到なアレンジによってもたらされたものである。

It was brought about by Ryley himself playing, the sustained sound of the guitar making use of the open string, and the careful arrangement of the Leroy Bach(originally Wilco) who took the woodwind instrument effectively.

ドローンを使った拡大する感覚は、以下の記事で高橋健太郎氏が指摘しているように、60年代サンフランシスコのサイケデリック・サウンドと非常に近しい。

The feeling of enlarging with “drone”is very close to the psychedelic sound of San Francisco of the 1960s as Kentaro Takahashi points out in the following article.

ライリーのエロキューションはありがちなもので、私はブルース・コバーン以外にもロン・セクスミスやアンドリュー・バードなどを想起した。

The voice quality of Ryley is common to Ron Sexsmith and Andrew Bird in addition to Bruce Cockburn.

しかし、もっとも声の似ているシンガーは、『ソリッド・エア』の頃のジョン・マーチンではないか?

But is there a closer singer John Martin in “Solid Air”?

ともあれ、そんなあてどない想像をあれこれめぐらしながら、私はこの「フォーク・ロックの集大成」的なアルバムを何度もくり返し聴いている。昨今のCDには珍しく、40分ちょっとで終わってしまうのも好ましい。ぜひ聴いてみてほしい。

This is a comprehensive album of Fork & Rock. I listened many times, but not tired at all. Recommended. (Sardine) 2017/07/10 Mediumより転載

 

ゴールデン・シングス・ザット・ハヴ・ビーン・サング(ディープ・カッツ・エディション)

ゴールデン・シングス・ザット・ハヴ・ビーン・サング(ディープ・カッツ・エディション)

  • アーティスト: ライリー・ウォーカー,リロイ・バック
  • 出版社/メーカー: Hostess Entertainment
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: CD
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【おまけ】

はてな読者へ特別にオプション。ジョン・マーチン、1987年ダブリンでのライブを。ダブルベースは元ペンタングルのダニー・トンプソン。


John Martyn - Solid Air (1987)

https://youtu.be/Kg_Utj4Aljc ←スマフォはコチラ

 

ダニー・ライリーの音楽は、ホントに様々な過去の傑作を呼び覚ましてくれる。ぼくが上記以外に漠然と思い起こしただけでも、ざっとこれだけある。列挙してみよう。

ティム・バックリィ『ハッピー・サッド』

ヴァン・モリソン『アストラル・ウィーク』

ジャクソン・ブラウン『レイト・フォー・ザ・スカイ』

イッツ・ア・ビューティフル・デイ『同タイトル』

ジョニ・ミッチェル『逃避行』

ジェファーソンズのいくつか、デッドのいくつか、あのへんのおっかない山セッション

ブルー・ナイル『ピース・アット・ラスト』

まだあるかもしれないが、きりがないのでこれくらいで。