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鰯の独白

鰯は、鮪よりも栄養価が高いのです、たぶん。

その束の間を見ることで “Cut-Up Edition”

 

ときおり何もかも打ち棄てて、逃走したくなる。

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……ことばを失ってしまう。

なぜ、なぜ、なぜ。

どうしようもないな、

腐ってやがる。

見なくたって列挙できる。

パッと思いつくだけでも、

 

毎日毎日、

連日連夜。

しかし、どれくらいまっとうな報せがあっただろう。

何に? 誰に?

怖いのか? 失うことが。

どれだけ欺かれ、

騙されなければならない。

私たちはどれだけ屈辱を噛み締めければならない。

そ知らぬふりして過ごしているが、薄々気づいている筈だ、「おかしいぞ」と。

なぜ?

なぜ?

なぜ!

 

困惑を露わにし、

頭を抱えている。

タイミング

他人事みたいな。

問題を、封じる?

耳を疑った。

意向をなぞることしかできない。が、思わくと完全に一致した瞬間。

悲しみはない。怒りもない。

非情である。

真心を感じない。

一片の真実味もない、

空虚な言葉の羅列。

情は、ない。

酷薄としか。

紙切れ以下。

――

 

既に腐りはじめている。

承知していたはずだのに。

まだ期待していた、

いずれまともに戻るだろうと。

だけどきみ、

成り立たせている、見て見ぬふりをし、なあなあで済ます体質、

再生は不可能だ。

なぜ?

なぜ、口を噤む?

なぜ、押し黙る?

ダシにしちゃいないか?

疾しい気持ちを解消?

罪を贖うかのように。

だが、

免罪符じゃない。

 

失礼。

失望を抱えたまま生きている。

そのうちいいコトが、と口笛吹いていたけれど、

さすがに毎日が……

理由がハッキリしているだけに。

一瞬の煌めき、

翌朝に目覚めれば、

瞬く間に朝陽の眩さに消滅し。

喜びは持続しない。

が、

笑わない子どもが微かに笑みを浮かべたときのように、

まだ少しは世の中の役に立っているのかと思えたときに、

一条の光が雨上りの街路にサッと射しこむような瞬間がある。

その束の間の光を見ることで今日を生き永らえる。

鮮やかに染まった道はきっと明日に通じている。

殆ど失望している、が、絶望には至っていない。

がっかりすることを押しのけながら素早く駆けぬける。

失望しながらも希望を捨てきれないでいる。

おめでたいなと笑われる一方で救われている。

この目の前にあるガラクタを一つひとつ処分しながら。

この目の前にあるガラクタを一つひとつ抛りながら。

 

 

(Cut-up / 当記事は2500文字を1000文字まで削ぎ落とし、具体的な記述を省いた。)