えーと、休憩中だから手短に話すよ。
山尾志桜里議員のことだけど。産經や讀賣系列を中心に、なんとも嫌らしいパッシングが展開されているね?
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でもこれね、山尾議員が国会での質問で頭角を現したころから、想定される事態だった。きっと現政権およびそれを支えるマスメディアは、山尾議員を叩く材料を躍起になって探すだろうと、とうぜん予測がついた。
で、探しまくった挙句がコレかよ、って話。
だけどN H Kをはじめ、民放各局のワイドショーも、これをさも一大事のように取りあげていることだろう(知らないよ、テレビ観ないもん)。
賢明な「鰯の独白」の読者諸君は、そのへんのカラクリをぼくよりも深く認識しているはずだ。現政権にとって山尾議員がいかに目障りな存在かってことくらい、小学生にだって分かるもんね。
だけど山尾さん、この逆風をどう凌ぐか。ここで折れるな、マスコミの集中砲火をはじき飛ばせ。みごと切り抜けたら、あなたは押しも押されもせぬホンモノの政治家になる。
ぼくは今朝こんなツイートを投稿した。紛うことなき、これはエールだよ。
正直申しますと、個人的感情のレベルでは、山尾さんのこと、さほど好きじゃないんだ。小沢さん以下が離党したときも、かの女は反オザワ派の急先鋒だったし。だから今回わが身に降ってわいた件も、そら見たことかと言いたくなる気持ちもあるんだ。
「これで小沢さんの気持ちも少しは分かろうというものさ」
喉まで出かかって、それをツイッターにつぶやくことは、グッと堪えた。
そこは小沢支持者(自虐的に「オザシン」とは称すが、信者ではないぞ)としての、いわば矜持なんである。
いわゆる「陸山会事件」で、小沢氏がマスコミから総攻撃を受けて、民主党の代表を引きずりおろされ、世間から誤解と偏見の目で視られたことは、忘れようにも忘れられない。
でも、だからといって同じような目に遭っている山尾議員を追及する気にはなれない。
むしろ、小沢支持者だからこそ、今の山尾議員の厳しい状況を理解してやらなきゃいけないんじゃないか?
そりゃ、ぼくにだって釈然としないことはあるさ。内田樹センセが今ごろになって小沢さんを持ちあげたって、〈なんだよ、数年前には「さようなら小沢一郎」なんて声高に言ってたくせに〉と思います。
だけど今はそんなこと言ってる場合じゃない。
今夏の参院選で自公が三分の二の議席を獲得しちまったら、改憲まで一気呵成だぜ?
原子力発電所はなくなるどころか、ますます再稼働だで。
それでもいいのかい? 暴走は阻止しなきゃならんだろう?
いい子ちゃんのキレイごとに聞こえるかもしれないけど。とにかく今は、希望の芽を摘まないことだ。
山尾志桜里議員が「保育問題」で風穴を開け、安倍政権の欺まんを暴き、生活者切捨ての実態をあからさまにし、政治に無関心だった衆目を惹きつけたことは、ほとんど絶望状態だった野党側における数少ない突破口だったではないか。
玉木雄一郎議員にしたって、ぼくは思想的に相いれない部分が多々あるけれど、最近のTPP関連における追及の手を緩めぬ姿勢には、おおいに拍手を送りたいと思う。
そうして、少しずつでも流れを変えてゆく。やがて世論が一気にひっくり返ることを願って。
だから、小沢一郎と「生活の党と山本太郎となかまたち」支持者たちよ。かつてのイコンをひとまず脇に置いてみてはどうだろう。
言いたい気持ちは痛いほどわかる。だけど、そこは超克しなくては。
私たちにできることは、一般市民の声を聞き、切実な訴えに応えてくれる、大切な政治家を応援し続けることだ。過剰に持ち上げるでもなく(政調会長に抜擢でじゅうぶんだよ、山尾議員はまだ党を代表する器ではない)、徒らに失望するでもなく(ガソリン代程度の問題でいちいち失望するなって)、簡単に諦めず、淡々と見守り、着実に育てていくことだ。それが理想的な有権者と政治家の関係ではないか。
突出すれば叩かれる、潰し合いの常態化した国、日本。ならばこそ私たちの為すべきことは、芽吹いたばかりの信頼関係(つまり無党派層が、現政権へ不審の目を向けはじめたこと)を、枯らすことなく花開かすことだ。
おりしも今日のクマモトは強い雨風が吹いている。あれほど咲き誇っていた桜の花もぜんぶ散ってしまった。花の命は儚い。けれども木に幹があるかぎり、翌年もまた花開く。梢の葉が茂るように、まんべんなく光をあてよう。土深く根ざすように、たっぷり水をそそごう。さくらの木の構想を、私たちの手で育ててゆこう。
ポピー(けし)
やあ、夢中になって書いてたら昼休みが終わっちまったい。では、また。(4月7日)
Simon & Garfunkel - Flowers Never Bend With The Rainfall - YouTube
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