詩は時の権力を刺し、利いた風なことをぬかす輩をからかい、おべっかやへつらいを足蹴にし、あるいは自分をも嘲ってみせる。
けど、いちばん危険なのは、身近にいる人。傍にいる者ほど、害を被りやすい。詩作に耽る奴は、他人を顧みない。アート無罪だとして、傍若無人にふるまい、人が傷つくのだって平気の平左、てんでお構いなし。
だから気をつけなさい。詩人は底意地が悪い。傷ついたポーズを装い、その実すこぶる残酷、厄災をもたらす存在。あたり構わず喚き散らし、迷惑千万この上なし。魂なぞとうに売り払い、一番二番と抵当がつき、食い散らかしては開き直り、不敵な笑みすら浮かべている。
へっ、そいつが詩人の正体さ。さも大人しそうな顔をして、碌でもないこと考える、正真正銘のろくでなし。おまえさん近づくな。寄ると火傷する。遠巻きにして眺めとくんだな。泣きを見るのがオチだから、放っておくのが一番。
空に映った眼。
宙に浮かんだパイ。
今にも泣きそうな、青くて虚ろな空に。
赤くにじんだ血の色した空に。
スローモーション、
燻る煙に踊る弾丸。
くそったれ!
韻踏んでっから、
エーゴに翻訳してみ。