鰯の独白

鰯は、鮪よりも栄養価が高いのです、たぶん。

『みんなちょっとした~』の、【追記】

 

 以下三つのパラグラフは、5日前のエントリへの【追記】である。Twitterに投稿しようとしたが、できなかった。

みんなちょっとした隠し事を持っている、ぼくとぼくの猫以外は。 - 鰯の独白

 

 ぼくの咄嗟の判断は、ひとまず評価されたけれども、どうしても後味が悪いのは、以下の記憶があるからである。
 
⑴権力に仕える人の表情やふるまいは、どことなく共通している。あの脚で首を絞める海保の隊員と同種の無表情さ。「この中に、おかしな人はいませんか?」と訊かれたときに感じたことは、疑ってかかるのが彼の仕事なんだろうが、体制批判するものイコール自分の敵であるとの図式を描く単純な認識を感じた。
⑵おかしな人とはどういう意味ですか?と逆に訊ねると、彼は「つまり、常日ごろ不満を持っていたり、莫大な慰謝料を請求する可能性があったりする人のことです」といった。ここにそんな人はいませんよととっさに答えたが、あゝ権力に仕える人はそういう見方をするものなんだなと、即座に理解した瞬間だった。
⑶それと同時に、ここにはそんな人はいないと答えた自分が、体制側にすり寄った気がして、情けなくなった。人はふとした瞬間に変転するものである。答えた瞬間に保身の意識がなかったか?と自問すれば、少しはあったことを認めなくてはならない。ぼくはあのとき、体制批判者を自分の対岸に仮構していた。
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この瞬間、彼は何を思い、何を考えているのだろう。ただ忠実に、任務を遂行しているだけだろうか?